自分の「夢の目的」はなんだろう?…”サイゼリヤ”と”政治家”の寓話が語る、夢をかなえる起業家の「思考回路」
政治家の寓話
ある男が言います。 「政治家には2種類しかいない」 別の男が答えます。 「いい政治家と悪い政治家だろう」 男は答えます。 「違う。他人のために働く政治家と自分のために働く政治家だ」 別の男は言います。 「自分のために働く政治家は悪い政治家だろう」 男は「違うんだ」と話し始めます。 「もしも、その政治家が人に喜んでもらうことが至上の喜びだったら、一見、自分のために政治をしているように見えても、その政治家は他人のために、他人が喜ぶために政治をしているんだ。だから、自分のために働く政治家は、必ずしも悪い政治家じゃない。いいか悪いかは価値観で変わる。だから、他人が喜び、自分も喜べる、そんな政治家が一番いいと思う」 話はこう終わります。私は、起業家とは「他人が喜んでくれることに至上の喜びを覚える政治家」であるべきだと思います。
起業がゴールじゃない
アメリカのショービジネス界の伝説の人物、P・T・バーナムを題材とした映画『The Greatest Showman』にも次のセリフがあります。 “The noblest art is that of making others happy.” (最も崇高な芸術とは他人を幸せにすることだ) 会社をつくること、事業を起こすことがゴールではない。他人が、他社が、社会が、世界が喜んでくれる、そこが目的です。しかも、そのゴールに到達すると、きっと次の夢が見えてくるはずです。 『「目の前の幸せも、一歩踏み出さないと手に入らない」…童話『青い鳥』から読み解く「真の起業道」とは』へ続く
山川 恭弘