告発文書問題はヤマ場へ 兵庫・斎藤知事への不信任決議案提出 議員は解散・選挙の可能性を不安視
兵庫県の斎藤元彦知事を巡る告発文書の問題は大きなヤマ場を迎えています。 19日開かれた県議会で、斎藤知事への不信任決議案が提出され、可決される見通しとなっています。 【LIVE】兵庫県議会本会議で自民党会派などが不信任決議案を提出 全会一致で可決の見通し 解散か辞職か失職か、それとも第4の選択肢か 斎藤知事の決断は?
19日朝、多くの報道陣が待ち構える中、斎藤知事が県庁に姿を現しました。その表情は、少しこわばった様子でした。 (斎藤知事)「不信任案が提出され、可決される見込みが強いと(報道で)拝見しました。これは大変重い議決ですから、自身にとっても県政にとっても大事な判断。タイミングを含めてしっかり熟慮していきたい」 失職か、それとも日本の県議会では史上初めての議会の解散か。 斎藤知事がくだす決断に県民の注目も高まっています。
県庁には、傍聴席を求めて多くの人が集まりました。 (兵庫県民)「今日は絶対に見ないといけないと思って早く来ました。県民の幹部の方が亡くなっているのに、責任とか人間としての謝罪とかが一切無い。保身だけの知事であると思っているので気持ちはすぐにでもやめて欲しい」 (兵庫県民)「ここまでしなければ辞めないのかと。聞く耳持たない、理解力のない人間に何を言っても…むなしさをきょうも味わうかもしれない」 全県議86人からの辞職要求にも応じてこなかった斎藤知事。 不信任決議案の提出は、いわば議会側にとっての最終手段です。
本会議は午前11時に始まり、壇上に上がった斎藤知事はまず謝罪を口にしました。 (斎藤知事)「当事案を通じて多くの県民の皆様にご心配をおかけしていることを、改めて心よりお詫び申し上げます」 一方、斎藤知事は全議員からの辞職要求にも首を縦に振らず続投する意思を示してきました。その思いは揺るがないようです。 (斎藤知事)「反省すべき改めるべき点はしっかりと受け止め、日々仕事に生かしていくことが県政を前に進めていくうえで大切であるというふうに考えております。県民や職員など多くの皆様にご理解ご協力をいただけるよう信頼回復に向けて最大限の努力を進めていきます」