屏風を解体したら江戸時代の伊勢御師 下張りに隠れた歴史あり 三重・津市
屏風を解体して資料の発掘を体験=津市(三重テレビ放送)
襖(ふすま)や屏風(びょうぶ)に隠された歴史を多くの人に知ってもらおうと、屏風を解体して資料の発掘を体験するワークショップが16日に三重県津市で開かれました。 県内の古本屋が集結したイベント「ホンツヅキ三重」の関連イベントとして行われたもので、約20人が参加しました。 伊勢の経済の研究を行う千枝大志さんが、襖や屏風には表紙の強度を増すため、不要となった書類が下張りとして用いられていると説明し、下張りを解体することで歴史を知ることができると話しました。 参加した人たちは、県内の古本屋で販売されていた5枚綴りの屏風のうち3枚に挑戦。木枠をハンマーでたたいて解体したあと、水を振りかけてノリを溶かし丁寧に剥がしていきました。 解体の結果、伊勢信仰を普及させ訪問を促す伊勢御師が、四国地方を巡っていたことが読み取れる江戸時代の資料を発見しました。 参加者は「何が書いてあるのかワクワクする。この経験は何度もしたい」「本で読むのと実際に自分でやるのとは違い楽しかった。地元の三重で頑張って活動している人がいることを知れたことも成果」と話していました。