野田佳彦元首相「トランプ氏が勝手に北と交渉すれば韓日は『核の傘』の弱体化を覚悟しなければならない」
-反日感情と嫌韓感情がある韓日は良好な関係を築けるだろうか。 「両国の政治家たちが反日・嫌韓感情を利用することもあるが、日韓の国民は互いに嫌ってはいないと信じている。深い根の部分では親密感を持ち、互いの文化を理解している。中でも北朝鮮、中国、ロシアの最近の動向を考えると、日韓は緊密に連携プレイをしなければならない。また世界でビジネスの機会があるときに、両国が『タッグ』を組めば有利になる。私が財務大臣だった時に韓国と通貨スワップを締結したのもそのような意味合いからだ」 -好きな韓国文化はあるか。 「シュリやパラサイトに出演したソン・ガンホが好きだ。存在感のある俳優だ。調理師役だった映画(青い塩)も非常に良かった。直接会ったことはないが、一人のファンとして好きだし、彼の映画はよく見る。韓江(ハン・ガン)さんの小説も必ず読んでみたい。焼き肉が好きで、1カ月に2-3回は食べに行く。キムチもうまい」 -近く発足する第2次トランプ政権は韓日両国にとって「リスク」になるだろうか。 「米国が非常に保護主義的にならないだろうか。今はカナダ、メキシコ、中国をターゲットにしているが、韓国と日本もその対象になる可能性がある。(トランプ氏は)地球温暖化問題にも全く関心がないようだ。ウクライナへの支援も突然中断する可能性が考えられる。侵略国を利するだけでなく、同盟関係にも亀裂が入るだろう。(韓日両国は米国の)同盟国ではあるが、言うべきことはしっかりと言うべきだろう。また在韓米軍や在日米軍の駐留についても再び金を要求してくるだろう。韓国と日本が連携し、いかに理論武装して交渉するかが重要だ」 -また首相になるチャレンジをするのか。 「来年夏に参議院選挙がある。その時に衆議院選挙も同時に行われる可能性がある。選挙に勝って政権交代の足がかりを作りたい。(三段跳びの)ホップ・ステップ・ジャンプに例えれば、今年の衆議院選挙での躍進がホップで、来年はステップにしたい。あるいは同時にジャンプする必要が出てくるかもしれない。それは政権を取ること、首相になることが目標という意味だ」 成好哲(ソン・ホチョル)記者