神奈川県・黒岩知事が定例会見4月22日(全文3)やりきれない思いでいっぱい
保健所設置市の多いことが問題を複雑にしているのか
神奈川新聞:神奈川新聞の【イヌイ 00:51:08】です。先ほどの保健所の関係についてなんですけれども、神奈川は全国的に見ても保健所設置市を多く抱えている県であると思うんですが、それが今回の問題をちょっと複雑に、よりしているというようなお考えがあるかどうか。それからもう1点は、保健所設置市が国に上げる情報について、具体的に県をどういうふうに交えてほしいというようなことを国に申し入れをしているか教えてください。 黒岩:保健所設置市、政令市以外にも保健所設置市が3つあるわけですけどね、これはそれぞれの地方分権という中で、それぞれの自治体が自分たちでその行政をやりたいといったことの強い思いを示されたので、県としてはそれをお支えするという形で3つできてきたわけですね。それは決して間違っていることではないというふうに思っています。地域の皆さんにとってそれがより充実した健康福祉を守っていくためのとりでになるならば、それはそれで素晴らしいことだということを思いますね。 ただ、こういう緊急事態に、感染症がこれだけ蔓延するといった緊急事態には、今のそのシステムがそこまで想定されてなかったということだと思いますね。特に今回、特措法で県内全体、知事に権限が集まってくる。こういう作りになっているわけですけれども、それがもともと保健所といったものは、それぞれの保健所が国にそのまま上げていくという、こういう制度になっていると、ここのずれですね。これが今なかなかわれわれがもどかしいという思いになっているところなので、これはだから国のほうでそういった制度設計といったものをしっかりやっていただいて。その形はいろいろあると思うんですね。保健所が国に上げたものを国からそのまま即座に下ろしていただくという方法なのか、保健所から国へ上げると同時に県にも上げていただくという流れをつくるのか。その辺を今、検討してやっている最中ですね。なるべく早くこれで実現したいと思いますね。