2024年の宇宙、どうでしょう? (7-12月の星空編)
■北斗七星 春の星座なのですが、北西の空に見えています。これまた意外と大きいです。 ■かんむり座T星 この連載の第281回でご紹介した「かんむり座T星」。この原稿を書いている時点では、まだ爆発していません。まあ2年以内くらいかなというところですが、秋くらいまでチェックできます。マークをしたところには普段は星はなく、2つの星がならんで見えたら、爆発! ということです。 なお、この爆発は表面でだけ起こり、星全体が爆発して消し飛ぶことはなく、だから80年ごとに見えているのでございます。 ■土星 夏の後半または前半でも夜遅い時間なら見られます。望遠鏡買ってもらった! とかであればチャレンジしがいがありますね。 月のそばにあるとわかりやすいので、月と土星が並ぶ日付をお知らせすると、6月28日、7月24日、8月21日、9月17日、10月14日、11月11日、12月9日でございます。 ■星空情報9・10月 ふたたび、この時期の夜の様子の星図です。
■夏の大三角 まだ見えますな すこし西によるのですが、まだまだ高いところに見えています。 なんなら12月でも見えます。本当に「夏の」大三角なのかなという感じですが、欧米では「the Triangle」という言い方もするぐらいでございます(もちろんSummer Triagleとも言いますよ)。 ■土星がみごろ。9月17日と10月15日には月と接近! 天文台の望遠鏡でリングをみせてもらおう。 土星がバッチリ見ごろです。リングを見るには望遠鏡が必要でございます。ただ、観察会なども各地の科学館や「公開天文台」で行われますので、そうしたところに足を運ぶのもよいですな。公開天文台は、研究者でなく、ごくふつうの我々が望遠鏡で観察できる施設です。ガイド付きで見られますし、個人では買えないようなスゴい望遠鏡があったりしますよ。たいてい観察料金も非常に安いのでおすすめなうえ、かなりな地方でもあります。まあ、星が見えるのは都会ではないですからね。 全国の公開天文台のリストは、日本公開天文台協会のものがよいですな。また、天文雑誌や科学雑誌、天文関係の企業アストロアーツ社のWebページ「パオナビ」には、アマチュア天文家などによる独自の観察会の情報も掲載されています。あ、あと意外に町内会の掲示板とかにのっていたりもしますよ。 ■金星と月が低空にならぶ 金星のみごろはもう少しあとですが、9月5日、夕方の低空で細い月と並び立つ様子が見られます。 ■星空情報11・12月 みたび、この時期の夜の様子の星図です。 はい、夏の大三角、西の地平線にまだふんばっておりますね。