MotoGPアラゴン予選|マルケス絶好調! ライバルちぎる圧倒的タイムで今季2度目ポール獲得
モーターランド・アラゴンでMotoGP第12戦アラゴンGPの最高峰クラス予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのは、グレシーニのマルク・マルケスだった。 【リザルト】MotoGP第12戦アラゴンGP 予選結果 アラゴンGPは初日こそ晴れていたものの、2日目に向けて雨に降られた。Moto3クラスのセッションが行なわれる頃には雨も止み、その後のMoto2の走行を通じて走行ラインは乾いていったものの、まだウエットパッチも残っている状態でMotoGPクラスのFP2が行なわれた。 その後は日差しも強くなったことで、コースはFP2スタート時よりも乾いた状態で予選開始時刻を迎えた。 なお予選グループの振り分けでは、ドゥカティファクトリーのエネア・バスティアニーニがQ1からの出走となった。またKTM陣営も今回は4台がQ1スタートだ。 Q1はペドロ・アコスタ(GASGAS)が序盤に1分48秒679をマークし、暫定トップ。KTMファクトリー勢がそれを追いかける形だった。 Q1が折り返しとなる頃、ジャック・ミラーが1分48秒649を記録してわずかだがトップタイムを更新。KTM陣営によるQ1通過争いの構図が続いた。 そしてトップ3のみが1分48秒台のタイムを記録し、他のライダーは少し差をつけられてしまっている状況でQ1は終盤に。しかし最後の最後に大きくタイムが縮まった。 その筆頭となったのがブラッド・ビンダー(KTM)で、Q1では唯一となる1分47秒台のタイムをマーク。これでQ1トップ通過となった。またQ2進出の残り1枠はアコスタとマルコ・ベッツェッキ(VR46)の間で非常に僅差の争いが繰り広げられ、アコスタが0.008秒上回ってQ2へと進んだ。 なおドゥカティファクトリーのバスティアニーニは、4番手タイム。Q1敗退に終わった。日本人ライダーの中上貴晶(LCRホンダ)も、8番手タイムでQ1敗退だった。 ポールポジションを争うQ2は、新レコードタイムを記録するなど好調に初日を終えたマルク・マルケスに注目が集まった。 なおファーストアタックに入ろうという頃、ホルヘ・マルティン(プラマック)がターン5でフロントを切れ込ませて転倒。マシンはダメージを受けつつも本人には問題なく、彼は急いでピットへと戻った。 注目のマルケスは最初の計測で軽く1分47秒478をマーク。これがQ2前半の暫定トップタイムとなった。2番手以下にはアコスタ、そしてフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が続いたが、それぞれ0.6秒、1秒とこの時点で大きな差がついた。 序盤に転倒のあったマルティンはその後、Q2折り返しとなる残り7分というところで復帰していそいそとアタックへ。タイムは1分48秒335でトップ3に食い込むものだった。 今回はマルケスがやはり絶好調のようで、セカンドアタックでは1分46秒766まで大幅にタイムを更新。自己ベストを縮めてきた2番手マルティン、3番手バニャイヤというトップライダーにすら0.8秒差をつけるという圧倒具合だった。 マルケスはこのアタックでポールポジションを確信したのか、その後は本気のアタックはせずに予選を終了。ライバルは結局その圧倒的なタイムを超える事ができず、マルケスが今シーズン2度目のポールポジションを獲得。アラゴンに集った地元ファンからは大歓声が送られた。 2番手はQ1を突破してきたアコスタ、3番手はバニャイヤだった。彼ら2名はそれぞれ0.840秒、0.842秒差とフロントロウながらマルケスに大差をつけられている。
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