富裕層旅行コンソーシアム「セレンディピアンス」とは? 日本政府観光局が連携強化、会長が語った日本の潜在力を聞いてきた
会長が語る、「日本」の潜在力と課題とは?
ドゥシューモン会長によると、セレンディピアンス加盟の旅行会社が抱える顧客層には、企業のオーナーや著名人が多く、経済的に余裕があり、教育レベルも高く、「個人的な嗜好性を満たすために、あるいは、仕事に活かす見聞を広めるために、旅行先を選ぶ傾向がある」という。そのうえで、「日本は色々なインスピレーションの源泉となり得る国」と評価した。 一方で、ドゥシューモン会長は日本の富裕層旅行者受け入れの課題も指摘。その一つとして、言語の壁を挙げ、「日本で、特に地方では、世界の共通言語である英語での直接的なコミュニケーションに課題があると思う」と話した。 また、日本の強みであるオーガナイズ力が、逆に富裕層旅行者にとってはストレスになる面もあるようだ。ドゥシューモン会長は、「日本では、早い段階から準備を周到に行うが、富裕層旅行者は必ずしもそれが好きではない。彼らの希望や予定は、旅行中にも変わる」と明かし、富裕層旅行ではタビナカの臨機応変な対応も求められると指摘した。
トラベルボイス編集部