ミランが総合トップ。ヴィンゲゴーも好位置で追う 前半戦レビュー|ティレーノ~アドリアティコ
ミランが総合トップ。ヴィンゲゴーも好位置で追う 前半戦レビュー|ティレーノ~アドリアティコ
ティレニア海からアドリア海まで、2つの海をつなぐ春の重要レース「ティレーノ~アドリアティコ」。サイクルロードレースの最高峰・UCIワールドツアーの1つに位置づけられ、例年プロトンのトップライダーが集結。今年は現役ツール・ド・フランス王者ヨナス・ヴィンゲゴー(ヴィスマ・リースアバイク、デンマーク)の参戦で大きな注目を集める。全7ステージ中、本記執筆時点で4ステージまでを終了。選手たちがアグレッシブに動いた大会前半戦をレビューするとともに、注目ステージひしめく後半戦も展望していこう。
トリアイナをかけた7日間のステージレース
ティレーノ~アドリアティコは、ジロ・デ・イタリアやミラノ~サンレモなどと同じくRCSスポルトが主催し、シーズン前半戦の主要レースに位置付けられている。大会名はティレニア海とアドリア海からきており、イタリア半島の西に広がる前者を見ながら出発し、同じく東の後者を目指して進んでいくルートがとられる。その間、内陸の丘陵地帯や山岳区間を走行し、全7日間で覇権が争われる。 大会の覇者には三叉の矛「トリアイナ」が贈られる。これは、ギリシャ神話においてポセイドンが海の神であったことにちなみ、2つの海をつなぐレースの勝者であることの証である。 今回はヴィンゲゴーの参戦で一気に注目度が高まっているほか、対抗馬としてベン・オコーナー(デカトロン・アージェードゥーゼールラモンディアル、オーストラリア)やジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)、リチャル・カラパス(EFエデュケーション・イージーポスト)らが出場中。スプリンターでは、昨年のツールでポイント賞を獲得したヤスペル・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク、ベルギー)やティム・メルリール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)、マーク・カヴェンディッシュ(アスタナカザクスタンチーム、イギリス)などがステージ優勝を目指して戦っている。 バーレーン・ヴィクトリアスでは、新城幸也がメンバー入り。チームへの貢献度の高い走りや日々の状況については、チームユキヤ通信をご覧いただきたい。