危機的状況を迎えた名門シャルケ【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
テンニース所有の工場で1500人の集団感染が…
2019年に渡りシャルケで権威を振りかざしたテンニース元会長。自身が経営する食肉処理場で新型コロナのクラスターが発生した影響もあり、辞任に追いやられた。(C) Getty Images
名門シャルケが危機的状況を迎えている。元凶だったテンニース会長は退陣したものの、不甲斐ないピッチ上の成績、手の施しようのないほど膨らんだ債務、クラブ関係者やファンの高すぎる自尊心など、問題は山積みだ。(文:ルドガー・シュルツェ/訳:安藤正純 2020年7月16日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― ドイツ随一とも言える熱狂的なファンを抱えるシャルケ04の周囲は、いつの時代も良くも悪くも喧騒に包まれている。ここ最近は悪いニュースばかりが目立つものの、6月27日に全日程を終えた2019―2020シーズンのブンデスリーガで2部降格を免れたのは、久しぶりの朗報だった。 リーグ前半戦こそ宿敵ボルシア・ドルトムントと同勝点で5位につけていたが、ウインターブレイク明け初戦のボルシア・メンヘングラッドバッハに勝利
本文:5,291文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。