青山学院大学の太田蒼生選手

第101回箱根駅伝は、青山学院大学が2年連続8回目の総合優勝を達成。4区で区間賞を獲得し、優勝に大きく貢献した太田蒼生選手(4年)について、チームメートや監督が印象を語りました。 【画像】左手の薬指に指輪をはめる青山学院大の太田蒼生選手 前回大会3区を走った太田選手は、先頭の駒澤大学をとらえ日本人歴代最速タイムで区間賞を獲得。総合優勝へ勢いを加速させました。 今大会は2年ぶりに4区を出走。トップの中央大と2分24秒差の3位でタスキを受け取り、「3区の鶴川正也でトップに立つか並んでくるかと思っていた」と心境を語り、「とにかく前を追うしかない」と猛追。順位をひとつあげ、トップとの差を45秒まで縮めます。4区の日本人最速タイムで区間賞を獲得し、チームを勢いづけました。 そんな駅伝男の“太田劇場”に仲間も驚嘆。9区・田中悠登選手(4年)は「毎年おいしいところを持って行くので、なんかいいレース展開で太田のところに回ってくるので、世界の太田は違うなと思いますね。持ってます」とべた褒め。 さらに1区・宇田川瞬矢選手(3年)は「究極のエンターテイナーじゃないですかね。いい意味で箱根にだけ調子をマックスで合わせてくるので、本当にすごいなと思います」とたたえました。 この言葉に太田選手も「僕はまさに、ただの陸上選手じゃなくて“陸上界を盛り上げたい”っていう気持ちがあるので、アーティストのようなそんな陸上選手になれたらいいなと思います」と認めます。 さらに原晋監督も太田選手について聞かれると「ナルシストなんです」と話し「もうゾーンに入るんですよね。恥をかきたくない、活躍してヒーローになる、そういう思いが強いんでしょうね」と目を細めます。 これに太田選手は、「自分は大好きです」と笑顔。「ゾーンにも入ると、周りの音がこもるというか、聞こえにくくなって一点に集中できる」と語りました。