松山英樹が米ツアー11勝目も「まだ自分の目標に達してない」 優勝会見で何を語った?
次週は22年に優勝したソニーオープン in ハワイ
◆米国男子プロゴルフ ザ・セントリー 1月2~5日 プランテーションコース at カパルア(ハワイ州) 7596ヤード・パー73 【動画】ヒデキも思わず「Oh!」 これが松山英樹のショットインイーグル実際の映像です
新春早々、松山英樹がPGAツアー通算11勝目を飾った。 PGAツアー2025年開幕戦「ザ・セントリー」は、昨年の優勝者とフェデックス・ポイントランキイング50位までの60人しか出場できないシグネチャーイベント。通算27アンダー単独首位で現地時間5日の最終日に臨んだ松山は、1イーグル、7バーディー、1ボギーの「65」でホールアウト。通算35アンダーで優勝した。
キャメロン・スミス(豪)が2022年に同じ大会で作った34アンダーを1打更新するツアー最多アンダーパーの新記録。コリン・モリカワ(米)を3打差で振り切っての優勝で、幸先のいいシーズンの幕開けとなった。 3位以下とは5打差あり、1打差2位のモリカワとの一騎打ちが予想された最終日。松山はイーグルで先手を取った。3番で残り107ヤードの第2打がピンの根元に向かい、2バウンドするとそのままカップインして通算29アンダー。モリカワもバーディーで応戦するが、松山は5番でもしっかりバーディーを奪い、30アンダーの大台に乗せる。モリカワはパー5のここで取れずに、続く6番でボギー。差は4打に広がった。 7番では初日の13番以来、今大会2個目のボギーを喫した松山だが、8番パー3のバーディーですぐに取り返す。パー5の9番もしっかり取って通算31アンダー。8番バーディーで追いすがるモリカワと4打差で折り返した。 バックナインに入ると、モリカワが10番、11番を連取。松山も11番、12番の連続バーディーで迎え撃つ。1オン可能なパー4の13番では2メートルのチャンスを逃した後、モリカワが14番でバーディーと、互いに攻め合う戦いが続く。 パー5の15番では松山が3メートルのバーディーパットを外し、モリカワが2オンしてのバーディー。2打差に迫る。だが、松山は16番の第2打をピンの根元に落とすイージーバーディー。縮まった差を3打に戻した。 パー5の最終18番はともにバーディーで最後は3打差。松山はツアー通算11勝目を飾った。 通常とは違う風が強く、前日までほどではないものの、大会名物のバーディー合戦を支えたのは好調のパッティング。「コリンが昨日みたいに伸ばすなら、今日10アンダー近いスコアを出さないと逃げ切れないと思いました」と、積極的なプレーで手にしたシーズン初戦の優勝。記録については「最後のパットが入るか入らないかでそんな感じがしてた。記録が出せてうれしいなと思ってます」と静かな喜びをにじませた。 ツアー通算11勝とアジア人最多の勝利数を誇り、マスターズ優勝も成し遂げている松山だが、まだまだ貪欲なところものぞかせた。今後の目標を尋ねられ「まだ自分の目標に達してない。ここで言うことじゃない。自分の中のゴールがあるので」と、さらに高みを目指していることを匂わせた。 次週は22年に優勝している「ソニーオープン in ハワイ」(9~12日、ハワイ・ワイアラエCC)。ハワイでの開幕2連勝については「勝手に期待すればいいじゃないですか」とつれないが、多くの日本の後輩たちも出場するなか、貫禄を見せてくれる可能性は十分だ。
ゴルフのニュース編集部