秋信守が引退会見「野球に命をかけた選手として記憶に…」大谷に抜かれるまでアジア出身最多本塁打記録
ドジャース・大谷翔平投手(30)に抜かれるまで、アジア出身大リーガーの最多本塁打記録を保持していた韓国プロ野球SSGランダースの秋信守(チュ・シンス)外野手(42)が引退会見を開いた。8日、韓国メディアが報じた。 「朝鮮日報」や「OSEN」などによると、秋信守は前日7日に引退会見を開き「一般人に戻った元野球選手の秋信守です」とジョークを交え、あいさつ。「野球に命をかけた選手として記憶に残りたい」と語った。 また、プロ野球生活で思い出に残るものとして、1位に22年の韓国シリーズ制覇を挙げ、2位にはメジャーでアジア選手最長となる52試合連続出塁を記録したことを紹介。レンジャーズ時代の2018年に記録したもので「10試合目ぐらいから試合前にフォーを食べ、その時、一緒のテーブルだった選手、フロントの1人も記録が途切れないようにと40試合ぐらいずっと一緒にフォーを食べた。今はフォーを食べないそうで、そういう気持ちが集まった記録」と周囲の験担ぎにも感謝した。 3位にはアジア選手初のメジャーでのサイクル安打(2015年7月21日)、4位には2009年の「20-20」(20本塁打、20盗塁)、5位には2020年に野球での活躍に加えて社会貢献に尽力した選手に贈る「ロベルト・クレメンテ賞」の候補に挙がったこととし「賞に執着して野球をしたことがなかったが、この時は本当に最後まで受賞したかった」と振り返った。 今後についてはしばらくは家族とともにゆっくりと時間を過ごすといい、当面は指導者として現場に復帰予定はないという。 秋信守は韓国の高校を卒業後、2000年にマリナーズとマイナー契約を結んだ。左の剛速球投手だったが、渡米後に打者転向。05年にマリナーズでメジャーデビューし、06年途中からはインディアンスでプレー。14~20年はレンジャーズでプレーし、ダルビッシュ(現パドレス)ともチームメートだった。 メジャーでの通算成績は16年間で1652試合、1671安打、218本塁打、782打点、打率・275。21年からは韓国に戻り、SSGランダースでプレーした。 ドジャース・大谷が今年9月11日のカブス戦でメジャー通算218号。同17日のマーリンズ戦で219号を放つまで、アジア出身選手のメジャー最多本塁打記録を持っていた。 大谷が自身の記録を上回った際には「大谷選手はアジア最多本塁打だけでなく、50―50という大記録にも迫っている。歴史上誰も残せなかった成績を生み出そうとしていることに同じ選手、東洋人として尊敬するし、応援しています」とコメントしていた。