なんとフルリモートで最大時給3,500円!独自の有給インターン制度で「新卒」を集めた企業が取り入れた3つのこと
新卒売り手市場でも自社に合う人材を獲得していくために、企業はどのようなアプローチに取り組むべきなのか。独自の取り組みで即戦力レベルの新卒を確保している青山裕一氏(株式会社ガーディアン代表取締役社長)は、「長期有給インターン」が打開策になるといいます。Z世代のニーズを踏まえた戦略・制度から、「選ばれる企業」になるヒントを紹介します。
新卒の内定辞退率は「年々増加」、就活はますます売り手市場に
現在の新卒採用は売り手市場となっています。学生にとって選択肢の多い状況が就活市場の現状なのです。現にリクルート就職みらい研究所の調査によれば、2024年春に卒業する学生たちの内定率は92%(※1)でした。また2023年の内定辞退率は65.8%(※2)となっており、例年増加傾向にあります。 このように企業にとっては厳しい状況となっている就活市場にも「選ばれる企業」になる、打開策があります。それが長期有給インターン制度です。 (※1)リクルート就職みらい研究所「就職プロセス調査(2024年卒)『2023年10月1日時点 内定状況』」(https://shushokumirai.recruit.co.jp/research_article/20231010001/) (※2)リクルート就職みらい研究所「就職プロセス調査(2023年卒)『2023年3月度(卒業時点)内定状況』」(https://shushokumirai.recruit.co.jp/research_article/20230327001/)
インターンは「無給」「雑用レベルの業務」も珍しくないが…
新卒採用となると、求人サイトでの掲載や、就活イベントでの募集が一般的です。これらは学生にとっても使い勝手の良いものですが、企業にとっては時間とコストがかかるにも関わらず、採用できるかどうか、自社にマッチした学生が得られるかどうか、確証もないまま進めなくてはいけません。 そんな市場の中での打開策として、筆者の会社では、6年前から長期有給インターンを継続実施しています。 他企業のインターンでは、無給であったり、雑用レベルの仕事を任せられたりするケースが少なくありません。 その中で当社では、学生が成長意欲を高められる環境を用意し、継続して働けるように制度を整えました。その結果、当社では、新卒採用の大半が長期有給インターン生から誕生しています。