【有馬記念】アーバンシック 心身ともに成長 打倒ドウデュースへ万全 武井師&ルメール自信
「有馬記念・G1」(22日、中山) “打倒・ドウデュース”へ向けて、態勢は整った。菊花賞馬アーバンシックが18日、ルメールを背に美浦Wで最終追い切りを行い、馬なりながら力強い動きを披露。鞍上、管理する武井師ともに、状態の良さに自信をうかがわせた。秋に入り急成長を遂げている3歳馬が、本番でも世代交代を告げる走りを見せる。アーバンシックは美浦Wでシホリーン(2歳1勝クラス)と併せ、6F83秒7-37秒6-11秒6の時計で併入。1週前追い切りは直線で反応しきれなかったが、最後まで余裕の手応えで素軽い動きを見せた。以下、武井亮調教師とクリストフ・ルメール騎手との一問一答。 ◇ ◇ ◆武井亮調教師 -秋に成長した。 「気性面が成長し、レースでパフォーマンスを出せるようになった。そこが大きい。肉体面も見た目で少しパワフルになりました」 -ルメールでの続戦。 「めちゃくちゃ心強いですね」 -舞台については。 「セントライト記念がそうだったけど、坂を上がってからの苦しいところでもうひと押しできる。距離は心配していないし、中山の坂を完全にこなしているので自信を持っています」 -意気込みを。 「すごいメンバーだけど、いい状態で戦えるので楽しみです」 ◆C・ルメール騎手 -追い切りの感触は。 「先週、速い追い切りをやったので、無理はしないでメンテナンスくらいの追い切りをやりたかった。反応は良かったし、いい感じでした」 -前走の菊花賞は強いレースだった。 「秋になってすごく良くなり、パワーアップして大人になった。菊花賞はきれいな体だったし、ゲート裏でも落ち着いていた。すごくいい競馬をしてくれました」 -3歳馬での挑戦。 「僕もサトノダイヤモンドで菊花賞と有馬記念をダブルで優勝することができた。今年も勝つ自信はあります」 -レースのプランは。 「スタートは速くないので後ろからになると思う。最初は冷静に走って、そこからポジションを上げていきたいです」 -ドウデュースと同じような競馬になる。 「ドウデュースは瞬発力があって、最後の脚はすごく速い。ドウデュースより前の位置にいた方がいいです」 -05年有馬記念ではハーツクライで好位からレースを進め、ディープインパクトに勝っている。 「レーススタイルがドウデュースとディープインパクトは似たところがある。だから前の方がいいですね」 -意気込みを。 「有馬記念を勝つのは難しいけど、彼は2連勝してレベルアップしています。強いメンバーでもいい競馬をすることができると思います」