女性オーナー特注のポルシェ「911」はガルフカラーでレストモッド! 完璧な仕上げなのに控えめな2500万円~のプライスタグの理由とは?
もはや百花繚乱の感? 空冷911のレストモッド
創業1793年の名門オークショネア「ボナムズ」社では、世界各地で自社開催のオークションを開催していますが、もちろん本拠であるロンドン・メイフェア地区のニュー・ボンドストリートに構えたショールームでも、ハウスオークションを大々的に開催しています。2024年12月12日に挙行された、クルマとオートモビリアのオークション「The Bond Street Sale Important Collectors' Motor Cars and Automobilia」は、ロット数こそ多くはなかったものの、その内容は地元でのオークションということでかなりのレベルでした。今回はその中から、昨今流行りの「レストモッド」の空冷ポルシェ911。イギリスのポルシェ・スペシャリスト「リント(Rindt)」の製作した1台をピックアップし、その概要とオークション結果についてお伝えします。 【画像】内装は現代風にアレンジ! ポルシェ「911カレラ 3.4 レストモッド」を見る(全16枚)
女性オーナーが特注したレストモッド911は、どんな内容?
多くのエンスージアストにとって「スポーツカーの真髄」と崇拝されるポルシェ「911」からは、過去60年以上の間に数え切れないほどの特装モデルが生み出されてきた。 もちろんその大部分は、ポルシェ本社ファクトリー「ゾンダーヴンシュ(Sonderwunsch=スペシャルリクエストの意)」からの特注品によって占められるが、とくに近年ではそれらと並行して「RUFオートモビル」、「シンガー・ヴィークル・デザイン(Singer Vehicle Design)」、「トゥティル・ポルシェ(Tuthill Porsche)」、「ランザンテ(Lanzante)」、そして「リント・ヴィークル・デザイン(Rindt Vehicle Design)」といった独立系スペシャリストによる「レストモッド(レストア&モディファイ)」シーンの拡大も大きく貢献してきたことも、ポルシェ愛好家にとっては見逃せない事実であろう。 2024年末のボナムズ「The Bond Street Sale Important Collectors' Motor Cars and Automobilia」に出品した女性オーナーが、英国バークシャーを拠点とする「リント(Rindt)」社に依頼したレストモッド911は、彼女が生まれた1974年に生産された「Gシリーズ」をドナーカーとした1台である。
【関連記事】
- 【画像】内装は現代風にアレンジ! ポルシェ「911カレラ 3.4 レストモッド」を見る(全16枚)
- ■伝説のメルセデス・ベンツ「190 E エボII」のレストモッドが2億円オーバー! 理由はAMG創業メンバーの新会社「HWA」が手掛けたからでした
- ■ ポルシェ964型「911」のレストモッドはおよそ8000万円!「テオン・デザイン」のセンスで実現した「タルガ」とは
- ■ポルシェ964型「911」が2億円オーバー!!「シンガー」が手掛けたレストモッドは「911カレラRS 2.7」のオマージュでした
- ■ レストモッド・ポルシェが1億5000万円! もし993型「911」が現在まで製造されていたら…を形にした「ガンサー ヴェルクス」とは