少数与党が午後から初の国会論戦へ、「政治とカネ」「103万円の壁」見直しを巡り攻防か
石破首相(自民党総裁)の所信表明演説に対する各党の代表質問が2日午後、衆院本会議で始まる。衆院選の結果を受けて少数与党となってから初めてとなる国会論戦で、与野党は自民派閥の政治資金規正法違反事件の実態解明や、規正法再改正などを主なテーマに攻防を繰り広げる見通しだ。 【写真】夫婦で地元の神社を参拝
衆参両院での代表質問は4日までで、初日の2日は立憲民主党の野田代表、石川香織氏、国民民主党の浅野哲氏らが質問に立つ。
野田氏は、政治資金収支報告書に不記載が見つかった自民議員に対し、衆院政治倫理審査会への出席を求める方針だ。参院では、27人が政倫審に出席する意向を示していることも念頭にある。規正法再改正を巡っては、企業・団体献金の禁止を首相に迫るとみられる。
国民民主の浅野氏は、年収が103万円を超えると所得税が課される「103万円の壁」の見直しについて、所得税の課税最低限を178万円に引き上げるよう要求する。安全保障分野では、重大なサイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」導入に向けた関連法案の今国会での成立を呼びかける方向だ。