“事前の調整が大切” 大規模災害に備えて関係機関が図上訓練 千葉県東金市
チバテレ(千葉テレビ放送)
大規模な災害が発生した際に被災地で活動する複数の関係機関が、救助・捜索活動などを行う際の役割分担などを事前に調整する図上訓練が12月3日、千葉県東金市で行われました。 東金市にある山武郡市広域行政組合消防本部で行われた図上訓練は、大雨により東金市内で土砂崩れが発生し、約20棟の住宅が巻き込まれ、災害派遣の要請を受けたとの想定で始められました。 消防本部の進行で進められた訓練では、被災地の状況や救助・捜索活動で注意する点などの情報が共有され、参加した消防や警察、自衛隊など12の関係機関の情報連絡担当者=リエゾンが、各機関の装備などの情報をもとに活動を行う地域などを話し合い、図上で役割分担などを確認しました。 会議を進行した山武郡市広域行政組合消防本部によりますと、これまでに発生した大規模災害では、関係機関が事前調整ができずに個々に活動することが課題となっていて、関係機関がこうした訓練を行うのは全国で初めてだということです。 山武郡市広域行政組合消防本部 内山真司 消防長 「ことし1月の能登半島地震では、被災者の救出活動を複数の関係機関が共同で実施し、改めて関係機関の連携の重要性が認識された。しかし消防機関の緊急消防援助隊をはじめとした複数の実働関係機関が集結する大規模災害では、組織風土・文化が異なる機関同士による連携の課題が事後の検討会で必ず上がっているのが実情。今回の訓練で得られた意見・指摘などを、今後のより良い受援計画体制の構築にいかしたい」
チバテレ(千葉テレビ放送)