ふるさわ 特別清算開始へ 負債8億円 承継会社が営業継続 茨城
東京商工リサーチつくば支店は4日、葬祭業、仏壇・仏具販売で今年4月1日に事業を同名の新会社に承継したふるさわ(茨城県下妻市長塚)が、水戸地裁下妻支部から特別清算開始決定を受けたと発表した。11月19日付。負債額は推定8億円。 同社は1950年1月に創業。小売店(仏壇会館)の店舗展開で94年1月には売上高13億5000万円を計上した。同年に総合葬祭式場を建設するなど積極的な設備投資をしたが、以降は葬祭事業が伸び悩み、2015年1月期の売上高は4億5000万円まで縮小した。 家族葬の増加や新型コロナウイルス感染拡大の影響などで業績はさらに悪化し、23年12月に株式会社の表記を社名の後に付けた同名の新会社を設立。24年4月に吸収分割により事業を承継させ、同年9月30日に解散した。葬儀場や店舗は新会社が営業を継続している。
茨城新聞社