新生天理「守り勝つ野球」で３年ぶりセンバツ確実 就任１年目・藤原監督の改革で常勝野球を開花
＜高校野球秋季近畿大会：天理4－1滋賀短大付＞◇26日◇準々決勝◇ほっともっとフィールド神戸 【写真】戦況を見守る天理・藤原監督 新生天理が3年ぶりのセンバツ出場を確実にした。昨年まで天理大を率いて11度の阪神大学リーグVに導いた藤原忠理（ただまさ）監督（59）が今年1月から母校を指揮。就任1年目で常勝野球を開花させた。 投げては先発の下坊大陸（りく）投手（2年）が3回1失点でゲームメーク。4回からは「5番三塁」で出場していた伊藤達也内野手（2年）が、6回を無安打無失点に抑えた。守備を鍛えて「守り勝つ野球」を重視し、投手陣も複数用意して完投させることはない。「無理です。今の高校野球は（打力が）上回っています。昔の先発完投っていうのは考えづらい」。 打っては“新主将コンビ”が躍動した。2－1の7回には1番赤埴（あかはに）幸輝内野手（2年）と2番永末峻也外野手（2年）の連続適時打で2点を追加した。「1人で全員のことを背負うのは難しい。改革の一つで思いっきりやってます。天理高校の歴史でもないんじゃないですか」。創部1901年（明34）の伝統校が、藤原イズム全開で進撃する。【中島麗】
