【レスリング】“姉妹で金”金城梨紗子と川井友香子が現役続行 姉・梨紗子は妹の“挑戦”を応援
東京五輪で姉妹そろって金メダルを獲得したレスリングの金城梨紗子選手と川井友香子選手が21日、参加したイベントで現役続行を表明しました。 【画像】レスリング世界選手権代表選考プレーオフの試合後に涙する川井姉妹 姉の金城選手は東京五輪57キロ級で金メダルを獲得した後に元レスリング選手の金城希龍さんと結婚し、22年5月に女児を出産。 22年10月に復帰した後はパリ五輪出場を目指し、選考大会の全日本選抜選手権に出場していましたが、準決勝敗退を喫していました。 一方、東京五輪62キロ級で金メダリストに輝いた妹の川井選手も、全日本選抜選手権や世界選手権代表プレーオフで敗れるなど、代表選考の場で結果を出せず。 その後、パリ五輪代表は57キロ級が櫻井つぐみ選手、62キロ級が元木咲良選手に内定。2人の五輪出場は絶望的となっていました。 この日、金城選手と川井選手は地元・石川の子どもたちを相手にレスリング教室を実施。 報道陣から去就に関する質問が飛ぶと、金城選手は「12月(全日本選手権)出ます。まだやります」と現役続行を明言しました。 「レスリングが好きな気持ちがどうしても冷めない。娘が大きくなったときに『もう1回世界の舞台で』という気持ちもありました。ちょっとしつこいんですけど、もう少し生き残らせていただきたいなと思って」と笑顔で報告。レスリング愛と娘への思いからの決断だったと明かします。 そして川井選手も、全日本選手権に68キロ級でエントリーすることを発表。 68キロ級は女子で唯一パリ五輪代表内定者が決まっていない階級です。全日本選手権で優勝し、世界選手権5位・石井亜海選手との代表プレーオフに勝利すればパリ五輪に出場できるだけに「チャンスがまた来たのに出ない理由もない。挑戦しようと思っています」と熱意を燃やしました。 再来月の大一番へ、金城選手は「友香子は五輪のチャンスがもう1回きた。もう一踏ん張りしてもらって、私はまたちょっと違ったレスリングの取り組み方だけど、2人でこうやって頑張れるのはうれしい」と、姉妹そろっての挑戦に喜びをにじませました。