【写真：Getty Images】

　なでしこジャパン（日本女子代表）は、現地時間3日にムルシア（スペイン）で開催された国際親善試合のニュージーランド女子代表との2戦目に挑み、4-1で勝利した。パリ・オリンピック2024（パリ五輪）のメンバー発表前最後の強化試合で先制点を許したものの、後半に見事に立て直し逆転勝利を収めた。 【出場国一覧表】パリ五輪　女子サッカー 　スペイン遠征中のなでしこジャパンは、パリ五輪出場を決めているニュージーランド女子との2連戦が組まれており、5月31日に行なわれた1戦目は田中美南、古賀塔子の得点で2－0の勝利を収め、相手にシュートを1本も許さず完勝した。 　中2日で迎えた第2戦目。なでしこジャパンは、スタメンを第1戦目から7人変更し、前回対戦と同様の3バックで試合に挑んだ。序盤、前回対戦時よりプレー強度の高さと前への意識が強い相手に対してやや押し込まれる状況が続く。 　そして22分に先制点を許す。相手センターサークル内でのフリーキックから簡単に日本の右サイドに展開されると、22番のミリー・クレッグが右ウィングバックの清水梨紗の裏に抜け出す。3バックの右を務めるDF高橋はなが対応したものの、球際での攻防に敗れ、振り切られてしまい、ゴール左上に豪快に蹴り込まれて失点。その後、46分には1トップに入った植木理子が長野風花からの縦パスを受けてシュートを放つなど、惜しいシーンはあったが、前半を0-1で折り返した。 　後半、ボランチの谷川萌々子など3枚の交代カードを切ったなでしこジャパンは、後半立ち上がりの49分に同点に追いつく。コーナーキックの組み立てから、長谷川唯がゴール前に放りこんだボールのこぼれ球を後半から1トップの位置に入った浜野まいかがペナルティーアーク付近から、ダイレクトでミドルシュート。浮いた難しいボールだったが、見事に抑えてゴール左隅に突き刺した。 　そして60分、浜野がまた結果を残す。センターラインやや前からのフリーキックを長谷川が素早くリスタート。ディフェンスライン後方にふんわりとしたパスを送ると、抜け出した浜野が冷静にネットを揺らし、逆転ゴールを決めた。また、その5分後には、ゴールキーパーのパスカットから、藤野あおばが落ち着いてゴールに蹴り込み一気に3-1とリードを奪った。80分には、途中出場の千葉玲海菜もゴールを奪い、4-1とした。 　そのまま試合は終了し、なでしこジャパンは4-1で勝利した。前半の戦いぶりには課題を残したものの、ハーフタイムで上手く修正して、パリ五輪のメンバー発表前最後の強化試合を逆転勝利で締めくくった。 【得点者】 22分 0-1 ミリー・クレッグ（ニュージーランド女子） 49分 1-1 浜野まいか（なでしこ） 60分 2-1 浜野まいか（なでしこ） 66分 3-1 藤野あおば（なでしこ） 80分 4-1 千葉玲海菜 （なでしこ）