デジタルメモ「ポメラ」はなぜ人気? 文章作成はPCやスマホで十分ではないのか
ポメラには、高性能な日本語入力システム「ATOK」が標準で搭載されています。ATOKは「一太郎」に搭載されていることでも有名な日本語入力システムで、変換効率が非常に高いのが特徴。
ATOKではたとえば「keiaai」と誤って打ち込んでしまった場合、過去の入力傾向から「掲載」か「経済」か判断してくれます。こういった適切な語への修復機能によって、スピーディーかつ正確で、快適な執筆が可能。ポメラには専用カスタマイズされたATOKが搭載されているため、より快適な文字入力が可能です。 ■通信機能がないため文書作成に集中しやすい ポメラの大きな特徴として、インターネット接続機能がないことが挙げられます。一見不便に感じるかもしれませんが、SNSやメールの通知に邪魔されることなく、純粋に文章を書くことに没頭することが可能。「ついついネットサーフィン」といったことも起こらずに済みます。 ■端末の寿命が極めて長い 先述した通り、筆者がいまだに使っているポメラは2011年発売のもの。購入したのは2014年8月でした。つまり、購入から10年が経ったいまも現役の文章入力デバイスとして利用可能となっています。この寿命の長さはPCやスマホとは比べものにならず、むしろ「文房具」と比較する存在と言えるかもしれません。
ポメラは「ワープロの後継者」?
「10年経っても起動が一秒」かつ「ATOKが搭載されている」なデジタルデバイスである点で、文章作成用途において「ポメラ」と「PC」「スマホ」はまったく持って別物と言えるでしょう。 あえて言うならばポメラは、かつて広く使われていたワープロの現代版とも言える存在です。ちなみにポメラでは「親指シフト」も利用可能。ポメラはワープロの良さを受け継ぎながら、現代の文章作成ツールとして進化を続けているのです。このような特徴が、デジタル時代においてもポメラが根強い人気を維持している理由だと言えるでしょう。
オトナライフ