TOPPANホールディングスら、セキュリティソリューション企業の市民ID事業部門を買収
TOPPANホールディングスはシンガポールに拠点を置くグループ会社のTOPPAN Nextと共同で、スウェーデンのセキュリティソリューション企業大手AssaAbloyの政府系IDソリューション事業を推進する部門(以下、HID CID)を買収することで合意したと発表した。TOPPANグループは、HID CIDの南米とアフリカにおける営業チャネルを活用し、グローバルセキュア事業の拡大を推進する。 TOPPANグループは、100年を超えるセキュリティ印刷事業の実績を生かし、世界40カ国以上で政府系IDを提供してきた。HID CIDは、20年以上にわたり世界50カ国以上に革新的なIDソリューションを提供してきた実績がある。 IDは、市民が本人確認を行い、さまざまな社会サービスを受けるための重要な基盤だ。しかし、IDの整備は、各国の社会状況や法制度、文化、経済状況など、複雑な要因が絡み合い、容易に実現できないことも多い。最近ではデジタル化が加速しており、利便性の観点からも市場課題に則したデジタルソリューションの提供も必要となっている。これらの課題を解決するには、各国の市場背景を深く理解し、それぞれの課題に合わせたIDソリューションを提供することが重要になるという。 今回の買収で、HID CIDが持つグローバルな販売基盤、顧客基盤、ソリューション企画開発力を活用し、TOPPANグループのセキュリティソリューションを世界に展開する。また、セキュリティ商品からデジタルID製品まで、幅広いソリューションを提供する。