「駐韓米大使が『尹政権とは付き合えない』と言っていた」 祖国革新・金峻亨議員発言を米大使館が「全く事実ではない」と否定
「フィリップ・ゴールドバーグ駐韓米国大使が『尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の人々とは付き合えない』と本国に報告した」という野党・祖国革新党所属の金峻亨(キム・ジュンヒョン)議員の主張に対し、駐韓米国大使館が「全く事実ではない(utterly false)」と否定した。 【写真】社会民主党・大椿裕子副党首と記念撮影をする金峻亨議員
駐韓米国大使館は11日、交流サイト(SNS)「X(旧:ツイッター)」に「外交対話の細かい内容は公表しないが、金峻亨議員が『ゴールドバーグ駐韓米国大使の発言だ』とメディアに対して主張した内容は全く事実ではない」とコメントした。同大使館が駐在国の国会議員の実名を挙げ、メディアで報道された内容が「全く事実ではない」と全面的に否定したのは異例のことだと受け止められている。 金峻亨議員は11日午前、韓国国会外交統一委員会で、「非常戒厳当日、金泰孝(キム・テヒョ)国家安保室第1次長と趙兌烈(チョ・テヨル)外交長官が電話を切って答えず、ゴールドバーグ大使が本国に『尹政権の人々とは付き合えない』と報告した」と述べていた。同日、国会緊急懸案質問に出席した趙兌烈長官は、非常戒厳時にゴールドバーグ大使と電話で話さなかった理由について、「状況があまりにも急迫しており、間違った情勢判断や状況判断で米国をミスリード(mislead=誤った方向に導くこと)したくなかった」と答えた。 趙兌烈長官は非常戒厳が解除された後の5日と8日、2回にわたってゴールドバーグ大使と面談した。韓国外交部は「戒厳令発表直後、高官級レベルで駐韓米国大使と連絡を取った」「その後も韓米間の各級で緊密に連絡を取り合っている」としている。 キム・ミンソ記者