Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング30位。ついに悲願達成! 収益と観客数にも変化が
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものもある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
30位:ファジアーノ岡山(114) 2024リーグ戦成績:5位(J2) 2024シーズンホームグロウン人数:2人(43位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:9,188人(27位) 2023年度営業収益:19億3700万円(30位) 木山隆之監督に率いられて3シーズン目となったファジアーノ岡山は、開幕直後から安定した成績を残して5位でJ1昇格プレーオフ(PO)に進出。PO決勝ではベガルタ仙台を2-0で下し、悲願のJ1初昇格を果たした。また、クラブ力を測る各指標においても伸びを見せており、2024シーズンの成功が決してフロックではないことの証となっている。 岡山の2024シーズンホームゲーム平均入場者数は、2023シーズンの8,495人より693人多い9,188人だった。本拠地『シティライトスタジアム』は収容可能人数が1万5479人と決して規模の大きいスタジアムではないものの、1年間を通した収容率は59.4%と高水準に達している。シーズンが進むにつれてJ1初昇格が現実味を帯び、数多くのサポーターが希望を抱いてスタジアムに足を運んだことの表れと言えるだろう。 近年の安定した好成績に後押しされ、営業収益も好調に推移している。2023年度は19億3700万円で、前年度から5500万円を積み増した。一方、自前で育成された選手をトップチームで登録することに関する制度を指すホームグロウン制度においては、登録人数がリーグ43位タイの2人にとどまった。上位躍進を目指すなかで、育成選手よりも即戦力タイプの選手の優先度が高まったのかもしれない。 今シーズン、岡山は“未知への航海”に踏み出すことになる。J1の列強クラブとどのような戦いを繰り広げてくれるのか、今から楽しみだ。
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