マカオ、2024年7月のカジノ売上は11.6%増の約3457億円…1~7月累計では36.7%増の約2.4兆円
マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は8月1日、今年(2024年)7月の月次カジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)統計を公表。 今年7月のカジノ売上は前年同月から11.6%増の185.95億パタカ(日本円換算:約3457億円)で、対前月でも5.1%増。コロナ前の2019年同月から回復率は76.0%。 7月の営業日は31日で、前月と比較して1日多い。今年7月の1営業日あたりの平均売上は前月を0.10億パタカ(約1.9億円)上回る6.00億パタカ(約111.6億円)だった。 今年1~7月累計のカジノ売上は前年同時期から36.7%増の1323.48億パタカ(約2兆4607億円)。変動率は前月時点から5.2ポイント縮小。2019年同時期からの回復率は76.1%。 マカオは昨年1月初頭にウィズコロナへ転換。アフターコロナ初年となった昨年のカジノ売上は3月から本格的な回復が進み、夏場以降に加速、年末まで勢いを維持し、昨年通期のカジノ売上は前年から333.8%増、2019年の62.6%に相当する1830.59億パタカ(約2兆5669億円)に。政府は市場の回復が進む状況を受け、2024年の財政予算でカジノ売上目標を前年の1300億パタカ(約2兆4170億円)から2160億パタカ(約4兆0160億円)、月額にして180億パタカ(約3347億円)へ引き上げ、財政収支の均衡を実現するとしており、今年ここまで単月で目標を下回ったのは6月のみで、目標を上回るペースで進捗している。 【資料1】2024年マカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比) ・1月:193.37億パタカ=約3595億円(67.0%減) ・2月:184.86億パタカ=約3437億円(79.1%増) ・3月:195.03億パタカ=約3626億円(53.1%増) ・4月:185.45億パタカ=約3448億円(26.0%増) ・5月:201.88億パタカ=約3754億円(29.7%増) ・6月:176.94億パタカ=約3290億円(16.4%増) ・7月:185.95億パタカ=約3457億円(11.6%増) >1~7月累計:1323.48億パタカ=約2兆4607億円(36.7%増) 【資料2】2013年~2023年マカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比) ・2013年:3607.49億パタカ=約6兆7073億円(18.6%増)*ピーク時 ・2014年:3515.21億パタカ=約6兆5358億円(2.6%減) ・2015年:2308.40億パタカ=約4兆2920億円(34.3%減) ・2016年:2232.10億パタカ=約4兆1501億円(3.3%減) ・2017年:2657.43億パタカ=約4兆9409億円(19.1%増) ・2018年:3028.46億パタカ=約5兆6307億円(14.0%増) ・2019年:2924.55億パタカ=約5兆4376億円(3.4%減) ・2020年:604.41億パタカ=約1兆1238億円(79.3%減) ・2021年:868.63億パタカ=約1兆6150億円(43.7%増) ・2022年:421.98億パタカ=約7846億円(51.4%減) ・2023年:1830.59億パタカ=約2兆5669億円(333.8%増)