西武 日本ハムにサヨナラ負けでシーズン最下位確定 監督交代決定的に チーム再建に浮上する「有力OB」とは
西武は9月10日の日本ハム戦(エスコンフィールド)に0-1のサヨナラ完封負け、3年ぶりのシーズン最下位が確定した。 【動画】日本ハム水野がサヨナラ打を放ち、西武は最下位が決定した 先発の高橋光成は5回無失点と試合を作るも、打線が相手先発の伊藤大海を打ち崩せず。9回まで10三振を献上、両軍無得点で迎えた9回裏二死三塁からボー・タカハシが水野達希にサヨナラ適時打を許し、敗戦となった。 チームは40勝83敗(2分け)の借金43、球団ワーストの84敗(当時は130試合)に王手をかける屈辱的なシーズンとなっている。 また低迷が続くことでシーズン途中から指揮を執る渡辺久信GM兼任監督の退任も決定的となっている中、次の段階として常勝軍団再建を託される人物に注目が高まっている。 内部昇格とすれば、現役時代、通算182勝を挙げるなど、実績十分の西口文也2軍監督も有力視されている。強いときの西武も知り、勝負の厳しさを伝えることも期待される。2022年から2軍監督を務めるなど、チームの内情を知り尽くしている強みがある。 また「勝負の鬼」といわれるレジェンドOBの工藤公康氏も注目の一人だ。現役時代は西武、巨人で活躍、引退後は2015年から2021年までの7年間、ソフトバンクで監督を務めた。何といっても在任中、3度のリーグ優勝、5度の日本一に導くなど、チームマネジメント力には定評がある。低迷するチームのハンドリングを託すにはうってつけの人材ともいえそうだ。 そして若手に託すとするならば、平成の怪物・松坂大輔氏も選択肢に入るかもしれない。1998年、横浜高校のエースとして春夏連覇を果たすとドラフト1位で西武に入団。在籍8シーズンにおいてはルーキーイヤーに16勝5敗で新人王を獲得したことから始まり、沢村賞(1回)最多勝(3回)、最多奪三振(4回)、最優秀防御率(2回)と圧巻のパフォーマンスで西武のエースとしてチームを支えた。 その後、海を渡りメジャーに挑戦、日本に帰国後はソフトバンク、中日と渡り歩いたが、最後は西武で現役生活に終わりを告げた。縁ある球団とあって、チーム再建に白羽の矢が立てられる可能性も浮上しそうだ。 ほかにも2017年から6シーズンチームの指揮を執り、18年、19年リーグ連覇を成し遂げた辻発彦氏の手腕も高く評価されている。選手の目線にあわせた指導には定評があることから、若手育成が急務とされる中で、再登板なるかも注目となる。 ただいずれにせよ、今季の西武の戦いでは明らかな課題も露呈している。チーム打率「.208」、50本塁打はリーグワースト。チーム再建には補強含め、フロントのバックアップも不可欠。厳しい道のりとなることは予想される。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]