【飯塚オート・GⅠ開設記念レース】鈴木宏和がグレードレース初優勝「うれしいしか出てこない」
飯塚オートのナイターG1「開設68周年記念レース~トーマスメモリアル魂の継承Vol.10~」は17日、最終日が開催された。12Rの優勝戦は角度のある10メートルオープンとなったが、トップスタートを決めた鈴木宏和(37=浜松)が、8周を逃げ切ってG1初優勝を達成した。 オート界随一のスタート巧者が、ここ一番で真骨頂を発揮した。スタートの飛び出しはドンピシャ。その後の持っていきも文句なしだった。 「試走が良くなくて、終わった…と思ったんですが、それだけにスタートは集中しました」 劣勢の機力を自身の最高アイテムで補ってレースの主導権を握ると、長丁場の8周を見事に逃げ切ってみせた。 「スタートは完璧じゃないですかね。8周は長かったけど、すごくうれしい。うれしいしか言葉が出てこない。他は考えられない」と喜びを爆発させた。 これでスーパースター王座決定戦トライアルにも絶好の弾みがついた。G1優勝で一つ殻を破った鈴木の超強力なスタートが、年末決戦でも存分に威力を発揮しそうだ。
東スポWEB