マッチングアプリ悪用で詐欺 「悪性腫瘍」装い20万円だまし取った29歳女の初公判
マッチングアプリで知り合った男性から、‟悪性腫瘍”の検査費名目で20万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われている女の初公判が開かれ、女は起訴内容を認めました。SNS型ロマンス詐欺の実態とは。 詐欺罪に問われているのは長崎県内に住む29歳の女です。 起訴状によりますと、女はマッチングアプリで知り合った当時27歳の男性から現金をだまし取ろうと考え‟悪性腫瘍”にり患したように装い、2023年8月LINEで「悪性腫瘍だって」「検査代かかるからすこし貸してくれへん?」などとメッセージを送信、男性にインターネットバンキングで現金20万円を振り込ませだまし取ったとされています。 初公判で女は「起訴内容にどこか間違った所があるか?」裁判官に問われたことに対し「ないです」とこたえました。 検察官はその後の冒頭陳述などで、女がマッチングアプリで知り合った不特定多数の男性と交際し「財布を無くした」などとして金銭をだまし取る行為を繰り返していたと指摘しました。 また女は犯行当時交際相手と同棲しており、スロットに興じて一日3万円~5万円使う時もあったことも指摘しました。 女と被害者の男性は一度も直接会ったことがなく、LINEのやり取りのみだったということです。 検察は他の被害者に対する詐欺罪でも女を追起訴する方針を示しています。 警察庁によりますと、2024年10月末までの「SNS型ロマンス詐欺」の認知件数は2,956件で前年同月比+1,689件、被害額は約311.3億円で前年同月比+177.1億円と急増しています。
長崎放送