広島 野村祐輔が引退会見「夢のような時間だった」「何度も迷いがあったけど、決断できてすっきりしている」
今季限りでの現役引退を発表した広島の野村祐輔投手(35)が5日、マツダスタジアムで記者会見を行った。プロ13年目の現役生活を「夢のような時間でした。本当にありがとうございました」と振り返った。 【写真】カープの広陵出身メンバーと並んで記念撮影 花束受け取りすっきりした表情 涙はなかった。緊張感の中にすがすがしさもにじませた表情で会見場に姿を見せた野村は「本当にいよいよだなという風に思っています。引退を決めてから今日までがあっという間に感じて、さみしくもあり、感謝の思いを持ちながら過ごしていました」と語った。 引退を決断したのは9月24日。「ここ数年、なかなか自分の思い通りにいかず、後輩たちと一緒に頑張ってきたが、そろそろかなという思いで決断しました」と明かした。 まだ35歳。今年も2試合で1軍に登板していただけに、「何度も迷いがあった」というが、「最後は決断できてすっきりしています」と話した。 野村は広陵高3年時にに巨人・小林誠司らとともに夏の甲子園に出場し、準優勝を果たした。明大進学後も着実に力をつけていき、2011年ドラフト1位で広島に入団。新人年は9勝11敗、防御率1・98の成績をマークし、新人王に輝いた。 さらに2016年の球団25年ぶりのリーグ優勝時には16勝を挙げ、最多勝と最高勝率のタイトルを獲得。ベストナインにも選出され、優勝に大きく貢献した。直近4年は計3勝止まりだったが、1軍登板のないシーズンはなかった。プロでの通算210登板は全て先発としてで、これはプロ野球記録となっている。 今季はここまで1軍で2試合の登板で0勝1敗、防御率2・70の成績となっていた。この日行われるヤクルト戦(18時開始)で先発を務め、現役生活に別れを告げる。