とっておきの器で年末年始の食卓を 福島県郡山市の「Rico」 12月27日まで沖縄、九州、山陰の手仕事の器展
福島県郡山市開成6丁目にある器と服とスコーンの店「Rico(リコ)」は27日まで、「沖縄、九州、山陰の手仕事の器展」を開催している。店主根本淳史さん(47)は「年末年始の食卓を、とっておきの器で彩ってほしい」と願っている。 沖縄県の焼き物「やちむん」、トビカンナ模様が特徴の大分県の「小鹿田焼」、クリーム状の化粧土で装飾する英国の「スリップウェア」を中心に、九州・沖縄、山陰地方の窯元14軒の伝統ある器約千点が並んでいる。価格は2200円(税込)から販売している。 根本さんが器に魅了されたのは15年ほど前。自宅で食べた市販のカレーが一段とおいしく感じた。盛られていたのは「やちむん」だった。「器で味が変わるのか」と衝撃を受け、沖縄県の山奥にある窯元を訪ねた。職人が「毎日使ってもらえる1枚を」と日常の用途を想像して作り上げる姿に心を打たれた。がぜん、器への興味は増した。九州や山陰地方も巡り、約50人の職人に会った。「自分が作った器は福島の人に合っているのか」と、来県して確かめる人もいた。
器には、食事をより楽しくする力があると確信している。「自分が味わった感動を多くの人と共有したい」。師走の寒さが増す中、手仕事のぬくもりを薦めている。 時間は午前10時から午後6時まで。定休日は火曜日。 (郡山版)