【動画あり】昔ながらの一本釣り 高級魚シマアジ漁始まる 「オスプレイ墜落の海」に冬の風物詩 屋久島
屋久島の冬の風物詩、シマアジ漁が始まった。昔ながらの手巻きの一本釣り。穏やかな天候に恵まれた25日、島南東部の安房港から2隻が出漁し、2~4キロの良形を中心に20匹釣り上げた。12月下旬まで続く。 【写真】釣り上げたシマアジを運ぶ漁師=25日、鹿児島県屋久島沖
適度に脂がのり、深みのある味わいが特徴。屋久島漁協によると島外出荷が主で、例年400~500キロ水揚げされる。県本土で1キロ1500~2000円、東京・豊洲市場では5000円で取引されることもあるという。 漁歴約30年の中島正道さん(69)は「一本釣りに憧れるきっかけになった漁。出だしとしてはいい出来だ」と笑顔だった。 漁場は、昨年11月の米軍機オスプレイ墜落の現場近く。事故を目撃し、搭乗員の救助・捜索にもあたった中島さんは「いまだにオスプレイが飛び続け、トラブルも続く。人命より作戦を優先しているようで残念だ」とも語った。 事故から1年の29日、米軍は屋久島町役場で慰霊式を開く。
南日本新聞 | 鹿児島