【ソフトバンク】DeNAから加入の浜口遥大「必要とされる仕事を」先発&中継ぎ“二刀流”挑む
交換トレードでDeNAから加入したソフトバンク浜口遥大投手(29)が7日、みずほペイペイドームで入団会見を行った。起用法は未定だが、チームでは先発&中継ぎの“二刀流”を期待されている。中継ぎ一本での勝負を誓ってメキシコのウインターリーグに参加していた左腕は「必要とされるところで、必要とされる仕事をしたい」と気持ちを切り替えた。通算44勝をマークしている肝っ玉左腕は、日本一奪回の大きなピースとなる覚悟だ。 ◇ ◇ ◇ チームが変われば求められる「立場」も変わる。浜口は昨年11月に、9年目の進化を目指しメキシコのウインターリーグへ武者修行に出た。中継ぎ専念を誓ってすべてリリーフ登板。だが、突然のトレード通告。ホークスで求められる先発&中継ぎの“二刀流”に、気持ちもチェンジした。 「必要とされるところで、必要とされる仕事をしっかりまっとうできるように。準備だけはしっかりして臨みたいと思います」 昨年、クリスマスイブ前日の12月23日にホークス三森との交換トレードが決まった。通告を受けたのはメキシコでの試合開始1時間前。「ホークスと聞いてびっくりした。でも、試合で投げました」。苦笑いで「運命の日」を振り返った。動揺よりも新天地に賭ける思いが強まったのは確かだった。 メキシコでは13試合すべて中継ぎでの登板。3勝0敗。防御率6・46ながら14三振を奪った。日本に戻ったのは年明けの2日。年越しはメキシコシティーの空港で迎えた。一昨年オフのプエルトリコに続き2年連続の武者修行。「(メキシコは)自分の人生においてかけがえのない財産になりました。日本とは違って生活しにくい部分はあるが、ストレスを感じるより、適応する気持ち、鈍感力というか気にしない気持ちは海外に行くと学ぶことは多い」と口元を引き締めた。 背番号13のユニホームに袖を通すと、さらに気持ちは高まった。昨年の日本シリーズで2試合に救援登板。マウンドで好投すると、スタンドに手を上げ歓声を誘った。気迫あふれる投球スタイルが代名詞でもある。「喜怒哀楽が素直に出ちゃうタイプ。うまく(気持ちを)コントロールしながらチームを盛り上げるために、自分らしくできれば」。佐賀・三養基高出身。地元九州で熱く燃えるつもりだ。「1試合1試合、気持ちを込めてホークスの優勝に貢献していければ」。言葉にも力がこもった。【佐竹英治】 ◆浜口遥大(はまぐち・はるひろ)1995年(平7)3月16日生まれ、佐賀県出身。三養基(みやき)から神奈川大を経て16年ドラフト1位でDeNA入団。1年目の17年に10勝を挙げ、新人王は京田陽太(中日。現DeNA)に譲るが、セ・リーグ新人特別賞として表彰された。173センチ、80キロ。左投げ左打ち。