「お父さんカッコよかった」一度は引退も再び舞台へ…“空中ブランコ”ベテラン団員の決意 サーカスを続ける理由は
妻 「“サーカスが好き”から入って健太さんと結婚したんです。(家族が)しっかり応援して、1人でも多くの人に感動とかを伝えられたらいい。お父さんの代わりとしては頑張らず、帰ってきたらしっかりお父さんの役目を果たしてもらおうと思ってます」 ■サーカス団員の仕事は技を披露するだけではない! 「本番リハーサルをやります。安全最優先に」。公演がはじまる前日、すべての演目について照明、衣装なども含めた本番さながらのリハーサルが行なわれていました。 サーカス団員の仕事は技を披露するだけではありません。自分が出演する演目以外の時間は、他の団員のサポートや器具の出し入れといった後見にあたります。 服部健太さん 「坂綱ってやつで、これの後見が終わったら、(私は)羽出しに出ないといけない。和妖精をやっている間に着替えて、着替えた状態で片付けを手伝って、すぐ出て、帰ってきたら、次の出番のために、次着替えてって感じになります」 そのほかにも、チケット確認やグッズ販売、観客の誘導から公演ごとの換気や消毒など、休む間はありません。 団員 「服部さん、“くだけ梯子”ですか?お願いします、すいません」 団員は、急な代役にも対応する必要があります 団員 「今日体調が悪くて変わってもらった。『無理してやるよりは(自分が)出るから』と、代わってくださって。(服部さんが)いてくれるだけで安心感がある」 服部健太さん 「(みなさん色んな芸ができるんですね?)そうですね。ほんとに助かります。今日は、たまたまです。誰かケガすると、その芸はなくなってしまう…」 「空中ブランコ」チームで、服部さんは2番目に高い年齢。後輩団員への指導は、若い時の経験を基にしているそうです。 服部健太さん 「自分が若いとき、年齢が上の人の気持ちはわからなかった。年下の子に言ってところで『なんだこいつは、うるさいな』とたぶんなると思う、わからないけど。『助けてほしい』と言ってくれれば、全力で応援してあげたい」