77歳、夕食作りは3世帯7人分。専業主婦歴50年の坂井より子さんが伝授する、料理が苦にならない台所の収納方法とは?
近年、共働き世帯が増加する一方で、専業主婦世帯は減少していることが、総務省が実施する「労働力調査」からも読み取れます。そのようななか、専業主婦歴50年、神奈川県葉山町で娘・息子家族と3世帯7人で暮らす坂井より子さんの、日々の積み重ねから生まれる暮らしの知恵はメディアでも話題に。自宅で料理教室を行っていたこともある坂井さんは、「食材を選ぶのも大切な仕事です」と語ります。 【写真】より子さんのキッチン、右奥の収納は…。木のトレイは使う頻度が高いので、取り出しやすいようにブックエンドを置いて立てる * * * * * * * ◆平日の夕食作りは7人分 わが家は現在、娘家族と息子家族の3世帯で1つの家に暮らしています。 昨年までは9人暮らしでしたが、今は一時的に7人暮らし。 平日の夜は1階のリビングに7人が集まり、毎日一緒に食事をしています。 家族で食卓を囲んで、共通の時間を過ごすことが大事だと思っているので、できる限り、続けていきたいですね。 7人分の夕食を作るのは私の仕事です。 水曜日は息子のお嫁さんが作ってくれるので助かっています。 7人分の食事を作るなんてさぞや大変と思われるかもしれませんが、同居してからずっと続けてきたことですので、そんな風に思ったことはありません。 大変にならないコツは、料理を大皿に盛って出すことかしら。
◆食材を選ぶのも大切な仕事 主菜と副菜を合わせて3品程度。 うちは、お酒を飲む人がいるので、最初から白いごはんは出ないんです。 まずはおかずを食べてから、最後にごはんと味噌汁。 でもそのときにおかずは残っていないので、海苔や納豆で食べます。 おかずである程度おなかがいっぱいになっているから、ごはんの量はちょこっとでいい。 このスタイルだと、食べ始めてから30~40分はかかるので、ゆっくり食べられるのもよいのかもしれません。 食材を選ぶのも大切な仕事です。 調味料はシンプルな材料で作られた基本調味料を、あとは新鮮なお野菜やお魚、お肉などを近所の個人商店や市場などで購入しています。 顔なじみの店だと「今日はこっちのほうがおすすめだよ」なんて言ってもらえたりもして。 作られた場所がわかる食材や、売り手の顔が見えるお店は安心ですね。