宮地師が厩舎開業 “武邦彦イズム”を胸にトレーナー人生の第一歩を踏み出す
昨年12月に調教師試験合格を果たした宮地貴稔調教師(44)=栗東=が21日付で厩舎を開業。今週土曜に初陣を迎える。 新人調教師は通常、約1年の技術調教師期間を経て、翌々年3月に厩舎を構える。ただし、宮地師の場合は例外だった。8月に川村禎彦調教師が逝去し、解散した同厩舎管理馬の庄野厩舎への馬房臨時貸付期間が20日に満了。それらを引き継ぐ形で、ひと足早い開業となった。宮地師は「バタバタするところはありましたが、開業前から厩舎に顔を出していましたからね。(気持ち的には)割とフラットです。みんなで競馬を楽しむのがモットー。馬や人の把握をしっかりして競馬に臨みたい」と意気込んだ。 05年7月、武邦彦厩舎(09年2月に定年解散)でトレセンのキャリアをスタート。師匠の教えが今のベースになっているという。「馬に手を掛けてあげなさいと言われました。そうすれば馬は期待に応えてくれるから、と。迷惑を掛けた部分も多かったですが、大きな存在でした」。馬最優先で-。武邦イズムを胸に、トレーナー人生の第一歩を踏み出す。(デイリースポーツ・山本裕貴)