4軒連続で“事故物件”に住む女性が「先入観にとらわれるあやうさを実感した」出来事
長い髪の女が壁に吸い込まれて…
――事故物件に住み始める前に、室内で心霊体験をしたことはありますか? Coco:私の実家で1度ありました。9歳頃のときです。私は生まれも育ちも京都で、実家は中古物件でした。なぜか、寝たきりの人用のベッドが私の部屋にありました。その日は、夜中に1人で起きて深夜アニメを観ていました。番組が終わってテレビを消し、リビングの電気だけはつけておいて、お風呂に入りました。 お風呂からあがって、「またテレビ見ようかな」と向かった途中で、目の端の壁から、白い服を着た長い黒髪の女の人が、すーっと私の前を滑るように横切って、もう一方の壁に吸い込まれていきました。そこは、私の部屋があるところです。 「これはもうダメ。自分の部屋には戻れない」と、親の寝ている部屋に潜り込んで一夜を明かしました。実家の心霊現象はそれっきり、他の家族も体験はしていません。あれは結局なんだったのかなと思います。今の自分だと、見ても平気だと思いますね。 ================ 子供時代から一転、幽霊はむしろ見たいと明るく語るCocoさんだが、事故物件に住むだけでなく、全国の心霊スポットも探訪しているという。後編では、心霊スポットでの体験について語っていただいく。 <取材・文/鈴木拓也> 【Coco(ココ)】 京都市出身のホラークリエイター(お化け屋敷プロデューサー)。SNSの総フォロワー数は50万人超の「ホラー界のインフルエンサー」として活躍。最近は怪談作家としても活動の幅を広げ、著書(共著含む)に『京都怪談 猿の聲』『怪談怨霊館』『投稿 瞬殺怪談 怨速』『おかるとらべる 365日ホラー旅』(いずれも竹書房)がある。 公式サイト:「怪談専門のお店 京都怪談商店」 YouTube:「オカトラTV」 X:@coco_horror Instagram:@coco_horror 【鈴木拓也】 ライター、写真家、ボードゲームクリエイター。ちょっとユニークな職業人生を送る人々が目下の関心領域。そのほか、歴史、アート、健康、仕事術、トラベルなど興味の対象は幅広く、記事として書く分野は多岐にわたる。Instagram:@happysuzuki
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