【一生モノの資産運用】2023年は「債券」投資を考えてみよう
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2022年は ウクライナ情勢 、 インフレ 、金利上昇等の要因から株安、債券安、円安となった。多くの投資家にとっては厳しい環境だったのではないだろうか。2021年と比べて市場環境は大きく変わった。こうしたトレンドの中で迎える2023年の投資戦略をどうすれば良いのか考えてみたい。株式の戦略については様々な媒体で紹介されているので、今回は個人投資家にあまりなじみがない債券投資について紹介したい。 なぜ、債券投資なのか。2021年までは世界的な超低金利下で、先進国の国債利回りはマイナス金利、またはほぼゼロに近い水準だった。これでは債券に投資をするメリットがない。 しかし2022年に入り、世界的なインフレが一気に進んだ。アメリカはじめ、各国中央銀行がインフレを抑えるため、 政策金利 を急激に引き上げていった。アメリカの10年満期の国債利回りも、コロナ対策の超金融緩和で金利が低下した2020年央の0.6%を底にして、22年には一時的に4%を超えるまで上昇した。
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福田猛