西畑大吾、『新・暴れん坊将軍』初の“まげ”姿 松平健も太鼓判「家重役にピッタリ」
主人公、吉宗の嫡男・徳川家重役を演じる
なにわ男子の西畑大吾が2025年1月4日スタートのテレビ朝日系『新・暴れん坊将軍』(土曜午後9時)に出演することが8日、発表された。西畑は、主人公、吉宗の嫡男・徳川家重役。利き手を封印し、左腕で異色の立ち回りを見せる“難役”に挑む。 【写真】変わらぬ凛々しさで白馬にまたがる将軍・吉宗の最新ビジュアル 1978年から2003年にかけて放送され、日本のテレビドラマ史に名を刻む大ヒットシリーズとなった、『暴れん坊将軍』。八代将軍・徳川吉宗が貧乏旗本の三男坊・徳田新之助、通称“新さん”として庶民の暮らしにまぎれながら、江戸にはびこる悪を討つ痛快時代劇シリーズ。 令和の世によみがえる『新・暴れん坊将軍』は、吉宗の治世となってから二十有余年を経た江戸の町が舞台。世継ぎ問題に揺れる吉宗と江戸城内の人間模様、さらには城下町で起こる陰謀渦巻く難事件を、新たなキャラクターと時代性を加えて描く。 西畑が演じる家重は、次期将軍候補の嫡男でありながら、病により右腕が動かず、言葉を滑らかに話すことができない、という困難を抱える役柄。身体や会話がままならぬもどかしさから別邸にこもりがちで政治にも関心を見せず。それゆえ城内でも文武両道の次男を後継に推す声が上がっており、吉宗も継嗣問題に頭を悩ませていた。 そんなある日、新之助となって町に出た吉宗はある騒動に遭遇し、洋剣“レイピア”を自在に操る男と出会う。べらんめえ口調で商家の三男坊“徳長福太郎(とくなが・とみたろう)”を名乗る彼こそ、ほかならぬ息子・家重で。まさか自分と同じく、こっそり城を抜け出して庶民と交流していたとは。しかも、刀を握ることすらかなわないはずの家重が、しなやかな身のこなしでならず者たちをなぎ倒し、流ちょうに江戸言葉を話すとは。にわかには信じられない事態に吉宗も衝撃を受けるが、いったい家重の身に何が起きたのか――。 なにわ男子として活動する一方、朝ドラをはじめ、全国公開されたばかりの『劇場版ドクターX FINAL』など、ドラマ・映画とさまざまな作品で俳優として存在感を発揮している西畑。時代劇は『必殺仕事人』(2022年/テレビ朝日・朝日放送)で経験し、その際は少年絵師に扮(ふん)したが、本作で演じるのはなんと将軍家の世継ぎ。 オファーを受けたときは「まさか、松平さん演じる吉宗の嫡男に選ばれるとは思っていなかったので、めちゃくちゃびっくりしました。でも、長く愛されてきた歴史ある作品に加わることができ、とても嬉しいです」と、驚きつつも思い切って挑む決意をしたと明かした。 まげ姿になるのも今回が初めて。「羽二重(かつらの下地となる布)をつけることで、気が引き締まるんです。特に早朝の撮影だと、目がパッと開く気がして助かっています」と気合も十分。 演技はもちろん、西畑が本作で力を注いでいるのは、みどころのひとつである殺陣シーン。家重は右手が不自由なため、左腕で剣を操らねばならず、西畑は「利き手の右手を使わず、左手での殺陣が成立するのか、最初は不安でした」と、クランクイン前は戸惑いも。そんなとき松平の迫力あふれる殺陣を見て圧倒され、「自分も食らいついていかなければ」と奮起。普段の生活でも左手を意識して使うなどして地道にトレーニングを重ね、「家重なりの戦い方」を見せるべく励んでいる。 主演の松平とは本作が初共演。「ひと言ひと言に重みがあり、長年、吉宗を演じてきた歴史を感じさせるお芝居をされる。僕もついていかないと、という気持ちです」と、威厳あふれる“父上”を大リスペクト。 初タッグとなる三池監督についても、「最初は“怖そうやなぁ”と思っていました(笑)」とぶっちゃけながら、「お話しさせていただいたら、とてもフランクな方で、身になるアドバイスをたくさんくださり、本当にありがたい」と感謝の言葉を語り、「家重は身体の不自由さもあり、将軍家の嫡男であるにもかかわらず、周囲からよく思われていない人物。さまざまなものを背負って生きる彼の思いをどれだけ表現できるか、日々考えながら撮影に挑んでいます」と、全身全霊で家重という役と向き合っている。 そんな西畑に松平も「西畑さんは品を感じさせる佇まいで家重役にピッタリ。福太郎として町に出たときのメリハリのきいた演技も素晴らしく、フレッシュな風を作品に吹き込んでくださっています」と、太鼓判。「左腕の殺陣も、お見事のひと言。真摯に難役に挑んでくれて、まさに“余は今、うれしくてたまらぬ”といった感じです」と劇中のセリフを引用しつつ、父親目線でたたえた。