テックシティとしてのバルセロナが欧州、世界から注目される理由
国際的なプロジェクトの拠点にも選出
テックシティとして発展しているバルセロナ。スタートアップなどが集まってきただけでなく、新たに国際的なプロジェクトのベースとしても選ばれるようになってきた。 そのプロジェクトの一つが「2Africa」だ。2AfricaはFacebookの「メタ社」など複数社が主導して、アフリカ大陸とヨーロッパ、中東33カ国46地点をつなぐ、全長4万5,000kmに及ぶ大規模な海底ケーブルネットワークプロジェクト。アフリカ大陸全体にデータ通信ルートを提供する初のシステムだという。バルセロナは地理的にもアフリカに近く、テック企業も多いことから拠点となったのだ。 2Africaは2022年に開設された「バルセロナケーブルランディングステーション」を通じて、地上のネットワークに接続され、ヨーロッパ内外のデータ通信を効率的に行うことができるようになるという。 バルセロナは国際的なデータ通信ハブとしても稼働し、地域のデジタルインフラ向上がますます期待されている。とはいえ、電力不足など解決しなければならない課題はある。カタルーニャ州が今後、テックシティとしてどう走り続けていくのか見続けたい。
文:星谷なな/ 編集:岡徳之(Livit)