Juju選手は女性版のフェルスタッペンになってほしい【堂本光一 コンマ一秒の恍惚Web】
■SF参戦が決まった女性ドライバーJuju選手 少しF1から話題が逸れますが、女性ドライバーのJuju(野田樹潤)選手が国内最高峰の全日本スーパーフォーミュラに参戦することが決まりました。僕はJuju選手が中学生の頃に入門用のフォーミュラカーF4のレースに出場している動画をたまたま見かけて、その頃から注目していましたが、ついにここまで来たかという印象です。 F1の歴史を振り返れば何人かの女性ドライバーが走っていますが、予選を通過したのはふたりだけ。僕が記憶しているのは、1992年に参戦したジョバンナ・アマティ選手や2010年代の中盤に何度かフリー走行を走ったスージー・ウルフ選手で、どちらの選手も予選は通過していません。 最近ではF1の公式セッションを走った女性ドライバーはいませんが、Juju選手は今までの女性ドライバーとは違うと思います。なんといっても、父親は元F1ドライバーの野田英樹さん。Juju選手は、4歳でカートを始め、9歳からフォーミュラカーに乗っているといいます。その後、海外でさまざまなフォーミュラレースに参戦して、昨年はF3規格のマシンで争われる「ジノックスF2000フォーミュラトロフィー」でチャンピオンになっています。 Juju選手は今年2月に18歳になったばかりです。やっと自動車の免許を取れる年齢で日本のトップカテゴリーに参戦するのですから、これからが楽しみでしかありません。レッドブルのマックス・フェルスタッペン選手も、父親がF1ドライバーで小さい頃から英才教育を受け、17歳でF1デビューしていますが、Juju選手には女性版のフェルスタッペン選手になってほしいですね。
■アルファタウリの新しいチーム名が覚えられない 2月の上旬から各チームが新車を発表しますが、中旬には中東バーレーンで開幕前のテスト(21日から23日)が行なわれ、3月2日にはバーレーンで開幕戦が始まります。シーズンが終わったばかりだと思っていたのですが、もうF1の開幕が近づいています。本当に早いですね。しかも今年は史上最多の24戦です。ドライバーやチームのスタッフは大変です。 今回の大阪だけでなく、世界にはまだF1を開催したいという国や地域があるので、それだけ今のF1はスポーツコンテンツとして魅力があるのでしょう。鈴鹿の日本GPでも、昨年は3日間で20万人を超える集客があったといいます。でも、僕はF1好きに会うことはめったにない。いつも言っていることですけど、F1開催時に鈴鹿サーキットに集まる大勢のお客さんは、普段どこにいるのかなあ(笑)。 今シーズンはもちろん、前回の連載でも対談した角田裕毅(つのだ ゆうき)選手にものすごく期待しています。その角田選手の所属チームは、名称がアルファタウリから変更され、「Visa Cash App RB(ビザ・キャッシュアップRB)」となりました。今でも時々、アルファタウリのことを前身のトロロッソ(2006年から19年)と言ってしまうこともあるぐらいなのに、新しいチーム名がまた複雑で全然覚えられません(笑)。 スイスのザウバーも昨シーズンまでは「アルファロメオ」で参戦していましたが、今年からはチーム名が「ステーク」と変更されました。最近のF1は、よくチーム名が変わるので、まずは開幕までにチーム名をしっかりと覚えないといけないですね。