桐蔭横浜大、来季はJクラブに6人内定… 新潟の笠井佳祐、ライバル明かし「負けていられません」
関東大学サッカー1部リーグに所属する桐蔭横浜大は23日、横浜市の同大で、来季からJクラブ入りすることが内定している選手の合同記者会見を行った。内定者は現時点で6人。新潟に加入するFW笠井佳祐(4年・関東第一)らが、抱負などを語った。 プロ入り内定選手は、将来的には海外でプレーしたい、日本代表に入りたいといった意気込みをよく口にする。しかし、笠井はそういった目標を定めない。目の前の試合に集中し、それ以外のことはほとんど考えないのだ。ただし、新潟入りにあたり、明確な思いをひとつ抱いている。 「負けていられません」 笠井とともに来季から新潟の正式メンバーとなる東洋大のセンターバック、稲村隼翔(はやと、4年・前橋育英)に対するいい意味でのライバル意識がある。稲村は新潟の特別指定選手としてすでに今季活躍。J1リーグ12試合でプレーしたほか、準優勝したルヴァン杯では決勝でフル出場した。一方の笠井はルヴァン杯1試合でピッチに立ったものの、J1デビューは果たせていない。 「イナム(稲村)は常にいい刺激をくれる大きい存在です。活躍してるのを見るのはすごくうれしいですし、すごいなと思います。でも、その半面、悔しい気持ちが強いです。(自分は)もっともっとやらなきゃいけないなと思います」 稲村のほか、ルヴァン杯決勝で2ゴールをマークした小見洋太や新潟からヨーロッパに渡った三戸舜介(みと、スパルタ=オランダ)といった同い年選手のことも意識する。「ちょっと置いていかれている感があるんですけど…」と苦笑。かなり負けず嫌いの笠井が彼らに追いつき追い越すにはまずは試合に出る必要がある。FWのほか、1・5列目、ボランチなど、複数のポジションをこなせる強みがあるだけに、マルチな存在としてアピールに努めたい。 「どこのポジションで出ても高いクオリティーでやれて、勝負を最後に決められる選手になれるようにしたいです」 初戴冠を逃した新潟がタイトルをつかむための力になりたい。 「(新潟は)てっぺんを取れるチームだと思います。頂点を目指すために、自分も全力で頑張りたいなっていう風にすごく思っています」 そして、笠井にはプロになる前に大仕事が残っている。現在開催中の全日本大学サッカー選手権で稲村と直接対決。25日の準決勝で東洋大と相まみえるのだ。 「最後に東洋対桐蔭になったのはちょっと運命なのかなと思います。勝ってから新潟に行きたいですし、決勝に行って優勝したいです。今年(の東洋大との対戦成績)は1勝1敗なので、決着をつけます」と意気込む。準々決勝で4得点の爆発を見せた背番号7が来季からのチームメートが立ちはだかるプロレベルの壁に挑む。
中日スポーツ