白鵬の弟子たちが強いられている“地獄の地下生活” 「伊勢ヶ濱部屋は劣悪な環境」
元横綱白鵬こと宮城野親方(39)が日本相撲協会から追い込みをかけられている中で、弟子たちもまた受難続きだという。転籍先の伊勢ヶ濱部屋にて、劣悪な環境下での生活を余儀なくされているそうだ。“あまりにかわいそう”との声が聞こえてくる、その実態とは。 【写真を見る】「足で起こされ、胸ぐらを…」 暴行を受けた春日野部屋の栃神山 ***
先の5月場所では、旧宮城野部屋出身の力士全19名のうち14名が休場する異常事態が起きた。 「その後、5月末になってから協会が、旧宮城野部屋出身の力士4名が引退したと発表しました。さらに、今月以降も辞めていく力士がいるとのことです」(大相撲担当記者) 5月場所で休場が相次いだ原因の一つは、以上の事実が示す通り、その時点ですでに引退していた力士がいたからである。ただし、当然ながら、原因はそれだけではないようだ。
「伊勢ヶ濱部屋がより一層ぎゅうぎゅう詰めに…」
旧宮城野部屋のさる後援者が憤りながらこう語る。 「旧宮城野部屋の力士たちが伊勢ヶ濱部屋に引っ越した4月以降、体調不良を訴える者が続出しました。それは、かねて手狭だった伊勢ヶ濱部屋がより一層ぎゅうぎゅう詰めになってしまい、コロナがまん延したからだといわれています」 5月場所を休場したのは旧宮城野部屋出身者ばかりでなく、元より伊勢ヶ濱部屋に所属していた力士も5名いた。つまり、伊勢ヶ濱部屋全体で計19名もの力士が休場したわけだが、引退やケガを除いた、そのうちの半数近くが体調不良を理由にしていたという。
「心身両面が病む」
また別の旧宮城野部屋の関係者が怒るには、 「5月場所の際、十両の伯桜鵬(20)についてはコロナにかかったことが報道されましたが、実は他にも複数の力士が陽性の診断を受けていたんです。4月以降、伊勢ヶ濱部屋では地下室も寝床となっているのですが、そこは窓がないので換気がほぼできず、湿気もすごい。だから、集団感染の発生源になったのではないかとささやかれているのです」 先月は、旧宮城野部屋出身者も以前から伊勢ヶ濱部屋に所属していた力士も混在した状態で、地下室に10名以上、1階の上がり座敷に数名、2階の寝床兼ちゃんこ場に20名弱が暮らしていたそうだ。 「今も暮らしぶりはおよそ変わっていません。どこの場所であろうと手狭で、スーツケースと衣装ボックス一つずつに全ての持ち物を収めなければいけない。風呂場でシャワーを浴びる際、1時間半以上も待つことだってあります。とはいえ、やはり最も環境が劣悪なのは地下室です。衛生面が不安なだけではなく、電波が入らずスマホが使えないことで、気晴らしの手段がないからです。だから、伊勢ヶ濱部屋の地下室で暮らすと心身両面が病む、といわれているのです」(同)