【若者はコンバーチブル推し?】 日韓W杯開催年に生まれた新人編集部員がコルベット初体験!
良いクルマと好きになれるクルマ
E-Rayとコンバーチブル、まっとうに乗って比べてみれば明らかにE-Rayの方が良いクルマだ。パフォーマンスやボディ剛性はもとより、フロントにモーターを搭載していながらラゲッジスペースも犠牲になっていない。ルックスだってE-Rayの方がワイドでシビれるのだ。価格差を鑑みても納得のいく内容なので、お金に糸目を付けずに完成度の高いクルマが欲しいのなら、迷わずE-Rayを買うべきだと思う。 ただ、好きなのはどっちだと聞かれれば、僕はコンバーチブルを選ぶ。そのわけは? と聞かれると表現するのは少し難しいのだが、一言でいうと"ユルさ"。もちろんボディ剛性だけの話ではない。 E-Rayはどちらかというと"真剣"なクルマ。"革新的なエンジニアリングを取り入れるうえで、妥協せずにつき詰めました"、そんな開発者たちの真剣な気持ちが乗っていると伝わってくる。一方、コンバーチブルはオープンにしてゆったり走れば快適だし、E-Rayほどスタビリティが高いわけでもないので、もうちょっと低い速度域でも十分"飛ばしている"感を味わえる。 FRのコルベットに乗った経験はないので、こんなことをいうと誰かに怒られかねないが、僕の中のイメージではこちらの方が"コルベットらしい"のだ。
小河昭太(執筆) 神村聖(撮影) 平井大介(編集)