トランプ?ハリス?…9回連続で予測的中のリクトマン教授が断言する「第47代アメリカ大統領の名前」
世界情勢の行方を大きく左右するアメリカ大統領選まで2ヵ月を切った。 今回の大統領選は波乱含みだ。 【若き日の秘蔵写真】すごい…!肩が露出したドレスで人目を引いた "ハリス副大統領" 民主党のジョー・バイデン大統領(81)が高齢により指名候補の座を辞退してカマラ・ハリス副大統領(59)に譲り、共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が遊説先のペンシルバニア州で銃弾が耳を貫通する暗殺未遂に遭うなど、前代未聞の展開が続いている。 ◆選挙結果が「ハッキリ見えた」人物 投票日の11月5日まで、どんな波乱が待ち受けているか予断を許さないのだが――ただ一人、選挙結果が「ハッキリ見えた」と断言する人物がいる。アメリカン大学教授で、世界的な数量歴史学者のアラン・リクトマン氏(77)である。 リクトマン氏は’84年のロナルド・レーガン再選を的中させて以降、開票が一部中止されるなどイレギュラーだった’00年をのぞき、前回’20年の大統領選まで9回連続で結果を正確に予測。世界中のジャーナリスト、政界関係者から″大統領選のノストラダムス″と畏怖(いふ)されているリクトマン氏が今回、FRIDAYに″絶対に外さない″選挙予測の中身を明かした。 「専門家らによる予想は科学的な根拠がない。世論調査はその瞬間を切り取っただけにすぎない」 と言い切るリクトマン氏が大統領選の予測に使うのが「ホワイトハウスへの13の鍵」という独自のメソッド。旧ソビエト連邦出身の数理地質学者、ウラジーミル・ケイリス=ボロク教授とリクトマン氏が’81年に共同開発した手法で、13の指標を独自に分析し、「イエス」「ノー」で判定。「イエス」が8つ以上あれば、与党側が当選する、というものだ。 リクトマン氏は今回、13項目をどうジャッジしたか。順に見ていこう。 ◆勝利は揺るがない ①中間選挙で与党の下院議席が増加 「ノー」。’22年の中間選挙で与党・民主党は議席を減らしている。 ②与党の予備選に有力な対抗馬がいない 「イエス」。ハリスが圧倒的支持で民主党の指名候補になった。 ③与党候補は現職大統領 「ノー」。バイデンが現職の大統領。 ④有力な第3党の候補がいない 「イエス」。第3の候補だったロバート・ケネディ・ジュニア氏(70・無所属)は選挙戦から撤退した。 ⑤短期的な景気後退はない 「イエス」。景気後退の局面はなかったし、大統領選までに起きる可能性も低い。 ⑥長期的に経済が成長 「イエス」。バイデン政権の平均経済成長率はトランプ前政権から倍増している。 ⑦前政権から大きな政策転換をした 「イエス」。環境問題や移民政策、インフラ対策などで大きな政策変化があった。 ⑧継続的な社会不安はない 「イエス」。散発的にデモなどが起きているが、大きな社会現象にはなっていない。 ⑨現政権にスキャンダルがない 「イエス」。大統領に汚職などのスキャンダルはない。 ⑩外交と軍事で現政権の失敗がない 「ノー」。パレスチナ自治区ガザの紛争は米政権の失敗だと言える。 ⑪外交と軍事で大きな成果がある 「イエス」。ウクライナの紛争でのバイデンの支援は成功していると言える。 ⑫与党候補にカリスマ性がある。または英雄視されている 「ノー」。時代を代表するような絶対的なカリスマ性はハリスにはない。 ⑬野党候補にカリスマ性がなく、英雄視もされていない 「イエス」。トランプは目立つキャラクターだが、時代を代表するような絶対的なカリスマ性はない。 ◆ズバリ!この人 ――ジャッジを集計すると、「イエス」が9つ。与党、つまり民主党のハリス副大統領が「第47代アメリカ大統領になる」と″ノストラダムス″は断言した。 今回、特にジャッジが難しかったのが⑪の「外交と軍事の成果」だという。「大統領選までに変化があるかもしれない」と言いつつ、この項目が「ノー」となった場合でも、「イエス」が8つあるため、「ハリス副大統領の勝利は揺るがない」とリクトマン氏は言い切った。 今年の大統領選は予想外の事態が続いているが――と水を向けても、リクトマン氏は揺るがなかった。 「『4年ごとに13の鍵を変えるべきでは』と言う人もいるが、″鍵″はかなり堅牢に開発されているので、選挙ごとに変更する必要はない。1860年代の馬車の時代にまで遡っても同じだ」 ほとんどの専門家の予想を裏切り、大波乱となった’16年の大統領選でのトランプ勝利を的中させた後、民主党支持者であるリクトマン氏はトランプ氏から直々に「教授、おめでとう」と書かれた手紙を受け取った。米大統領選は最終コーナーに差し掛かるが、″絶対に外さない″男は悠然とその先を見ている。 『FRIDAY』2024年9月27日・10月4日合併号より 取材・文:山田敏弘
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