圧巻の飛距離“314ヤード”も生かし2イーグル 笹生優花はパット回復で4戦ぶり予選突破「全集中で入れました(笑)」
<クローガー・クイーンシティ選手権 2日目◇20日◇TPCリバーズ・ベンド(米オハイオ州)◇6705ヤード・パー72> 笹生優花の圧巻飛距離を生むドライバースイングがかっこいい!【動画】 初日は1オーバー・83位。予選通過圏外から、持ち前の飛距離も武器に生還した。笹生優花は、1日2イーグルの離れ業について聞かれると、「(ひさしぶりかどうか)あまり覚えてない、くらいですね(笑)」とおどける。 最初の見せ場は1つスコアを伸ばして迎えた8番パー5だった。左ファーストカットから残り175ヤードの2打目を8番アイアンで振り抜くと、これが左3メートルについて、続くパットを沈めた。さらにそこからも2つ伸ばすと、最終18番でも残り205ヤードの2打目をユーティリティで放つと、これが2オンどころか1.5メートルの大チャンスにつき、ものにした。圧巻の「65」。トータル6アンダー・23位タイと、まさにリーダーボードを駆け上がった。 初日は35回だったパット数も『28』まで劇的回復。初日はここに苦しめられたが、「読みも、何も変えてないです。ただ頑張って集中。全集中で入れました(笑)」。そう言って笑う姿からも充実感はうかがえる。2日目の平均飛距離は314ヤードでブッチギリの1位。加えてフェアウェイキープ率も78.5%(11/14)とくれば、スコアもまとまってくる。 6月に自身2度目の「全米女子オープン」制覇を果たしたが、日本代表として出たパリ五輪は54位、そして直近3試合が予選落ちなどそこからなかなか調子があがってこない。「自分が納得すればいいと思うけど、最近はいいゴルフができていなかったし、結果的にこういうスコアが出せたのは良かった」。今後に向けても“良薬”になりそうな一日だ。 「パットが入ったり入らなかったりでも、スコアは変わってくる。(自分のゴルフに)すぐ納得しちゃうんです。もうなんか気楽なので、すごく(笑)」。明るく楽しいラウンドはあすも続く。「まずは少しずつゴルフを良くしていって、 結果は後から少しずつついてくればいい。あすに向けて頑張っていきたい」。4戦ぶりの決勝ラウンドから、再び勢いづきたい。