石川遼が通算20勝 小泉直氏は米ツアー再挑戦に〝ゴーサイン〟「逆境に強くなってます」
男子ゴルフの石川遼(33=CASIO)に米ツアー再挑戦の〝ゴーサイン〟が出された。 石川は2位から出た国内ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」最終日(10日、静岡・太平洋クラブ御殿場C=パー70)に67で回り、通算11アンダーで今季2勝目。史上12人目となる通算20勝に到達した。大会4勝目は3勝で並んでいた尾崎将司、中嶋常幸らを抜いて単独最多となり、「通算20勝となったが、さらに上にいけるように頑張っていきたい」と意気込んだ。 節目の勝利に、石川のプロ転向時に日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長を務めた小泉直氏はそのプレーぶりに感嘆した。「冷静ですね。昔のように喜怒哀楽を出さなくなっていますし、逆境に強くなってますね」。さらに「ショットからパッティングまで自然体に構えています。特にパッティングは足を広げ過ぎず、そろえてうまく打てている。見てて入るような打ち方ですね」と指摘した。 この勝利に「(残り3試合の)年内にもう1勝できそうですね」と言うほどで「米国へ挑戦できるんじゃないですか」とも。同氏は「今の距離なら太刀打ちできますし、以前は強く打つ感じだったパットの打ち方がよくなったので、これなら米国の速いグリーンにも対応できると思います」と説明した。2013~17年まで参戦していた米ツアーの再挑戦へ、機が熟しつつあるわけだ。 本人は、かねて再挑戦の意欲について「常にめちゃくちゃ強い」と語っていたが、そのタイミングとともに、どのようなルートで出場資格を確保していくのかも注目されそうだ。
東スポWEB