じわり盛り上がる「ハーフサイズ」のフィルムカメラ、魅力と選び方
リコーは、ゼンマイによるフィルム巻き上げ機構を持つ「オートハーフ」シリーズを1960年代から1970年代まで展開しており、やはり中古カメラショップなどでよく見かけます。そのほかのメーカーのハーフサイズカメラも、お店を丹念に探せば比較的簡単に見つけられます。
中古のハーフサイズカメラの購入は、やはり中古カメラショップで直接購入するのがベスト。店員さんの話を聞ききながら実機を手に取って状態を確認できますし、初期のトラブルに対応してくれるところも少なくありません。もし近所に中古カメラショップがない時は、そのようなショップが運営する通信販売を利用するとよいでしょう。状態の確認や不安点は購入前に電話で質問できますし、店頭で購入したときと同様に初期トラブルに対応してくれます。カメラの状態が把握しづらく、補償が一切ないネットオークションやフリマサイトなどでの購入は、初心者に限らず控えたほうが賢明です。 繰り返しとなりますが、フィルムが経済的に使え、コンパクトで軽量なカメラの多いハーフサイズは、とても魅力的なフォーマットといえます。中古のハーフサイズカメラもまだまだ手に入れやすく、価格も比較的安価。手軽に撮影できる完全オートのカメラから、露出やピント合わせが楽しめるカメラも少なくありません。スマホやデジタルカメラのきれいすぎる写りに飽きた人や、とにかくフィルムでの撮影に挑戦してみたい人に、ハーフサイズのフォーマットは断然オススメ。フィルム写真への入り口として、気軽にトライしてみてほしいと思います。
大浦タケシ