守田英正が語るアジア杯以降のチーム内の変化「今が一番、チーム力という意味では一体となっている」
15日のW杯アジア最終予選を翌日に控えた14日、埼玉スタジアムで行われた前日記者会見に森保一監督とともに選手を代表してMF守田英正(スポルティング)が出席した。 【写真】ジダンとフィーゴに“削られる”日本人に再脚光「すげえ構図」「2人がかりで止めようとしてる」 アジア最終予選では試合の前日会見に監督と選手1名が出席するレギュレーションになっており、これまでの3試合はすべてキャプテンのMF遠藤航が登壇。この日の会見では守田に報道陣から自分で立候補したのかという質問も出たが、「監督から指名いただいた。代表ではこうした回数は多くなかったが、クラブではこういう場に出て話す機会も今まで何回かあったので抵抗はないし、むしろ楽しんでいます」と笑顔で応じた。 「サウジアラビアでいい戦い方ができて、サポーターの皆さんの期待も高まった中でのホームの試合。しっかり勝ち切りたいし、勝って代表ウィークを終えたい」。そうオーストラリア戦への抱負を述べた守田は試合のポイントについて聞かれ、「明日の試合に限ったことではないが、先制点が試合のキーポイントになる」と指摘。「相手に先制されず、こっちが先制できれば、よりホームの利が得られるのかなと思う」と語った。 さらに「次の試合はサウジアラビアよりも(身長の)高い選手が多い。エアバトルの部分、セットプレーが一つのキーになる。そこでも負けないように準備してきたし、まったく違った戦いになると思う」と、オーストラリアの高さを警戒した。 ベスト8敗退に終わったアジア杯では準々決勝・イラン戦後に苦しい胸の内を吐露。「もっとアドバイスとか、外からこうした方がいいとか、チームとしてこういうことを徹底しようとかが欲しい」という悲痛な声は監督やスタッフ批判とも取られかねない言葉だったが、そこからチーム内でのコミュニケーションがより深まってきた実感がある。 「大前提としてチーム内のルール、秩序はあった中で、個々のキャラクターの個性や考え方の違いを共有する時間、機会が以前にもまして増えてきたなと実感しているし、スタッフと選手の関係値はいいものだなと思う」 お互いの考えをぶつけ合い、時には衝突しながらも意思統一して同じ方向を向く。「高いレベルで要求し合える関係になってきた」と指摘する守田は「今が一番、チーム力という意味では一体となってきていると思う。森保さんが就任した1年目から招集してもらっているが、(チームの)調子がいいからとかではなく、今が一番チーム力はいいのかなと。ただ、完成ではないし、もっと良くなる。関係という部分もより良いものになっていくと思うし、そこは期待してもらいたい」と頼もしかった。